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DXリーガルテック

ちまたにあふれるDXやXテック、自分の持ち場でもう一度思考を深めてみます。


今年の法改正検討のため?2021年1月12日、国で第2回 知財法制検討会が有りましたが、色々もの申す。

法律系の雑誌が廃刊になり、知財系の資格試験の受験者も激減、どうにも法務全体的にも斜陽残業のようですが、私個人が楽しく仕事が出来れば何より。頑張って行きましょうと無理やり上げて行きます。

さて、この検討会の中でやっているのは

営業秘密の保護の在り方・将来課題について

議事内容については、参加者に守秘を求める。(ただし、公開情報を除く。)

みたいな、ツー ビー コンティニュー(敢えてのカタカナ)、ダサいですね。

下民どもよ、黙って詳細は待て!

と言いたいのか。秘密の保護なので会議自体の守秘を守る必要があるのですね?ってなんでやねん!とベタに声が出ます。

主権の保護のため、こんなんこそオープンにすべき法整備なのに、それを秘密って何のための国の会議なのかでしようか?それならアリバイなんて考えず、こそこそやれば良いのに。

因みに何を法改正するつもりなのでしょうかねぇ、知財法制検討会ってなんでも出来そうな曖昧な名前でこれ以上の改悪は御免こうむる。

私、古くは弁理士会の知財経営戦略検討委員会の初代検討委員だったのですが、文字ズラだけだと凄い事を検討していたように見えません?実際は企業内の弁理士救済を企業内の弁理士が考えるというネタでした。翌年はおとなしく企業内弁理士の委員会になっていました。

どうせ二週間のパブコメを取って法制化する出来レースなんでしょうが、それにしても筋が悪い。


ずいぶん昔にBSフジで飯島勲さんが特許庁を何処かの省庁と一緒にしちまえと、旧郵政省の総務省が当て馬にあがってだけどなんたって?マジですか?

飯島さん自体が元々特許事務所の事務員だったらしいので土地勘が有るのかも知れんが脈略無いけど、追加情報キボンヌ。

さて本題のリーガルテック、こちらも検討の土台となる国のDXのバージョン2が始まっていました。


さて、重い腰を上げてリーガルテックまとまめるかと、ぐずぐずしてたらプロントが本を出していたので、そちらを見てしまわれると思うので途中下車します。

リーガルテック活用の最前線 ―AI・IT技術が法務を変える
櫻庭 信之, FRONTEO他 | 2020/11/5


リーガルテックのカオスマップから知財を限定して作成していました。

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主な業務と日本のリーガルテックの関係

知財担当を個別に設けられる大きさの会社でどんなことが有るのか列挙しています。考察はまたの機会。

文書作成 会社をまたぐ契約の雛型を提供

文書管理 包袋管理

契約締結 ブロックチェーンを利用

申請、出願 日立や海外のシステム

リサーチ 検索ポータル 特許調査ツール

デューディリジェンス 文書分析

訴訟紛争でのEディスカバリー OCRで一本釣り

紛争解決·訴訟:判例検索 AIで勝率まで

他にも検討のため

LegalTech
長島・大野・常松法律事務所、 MNTSQ株式会社 | 2020/8/26

週刊東洋経済 2020年11/7号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部 | 2020/11/2

を購入してしまいました。

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上の文書作成に特許明細書作成の話は以前特許公報を参考に書きました!

さてDXの理解はこれも以前書いたので事例をあげます。

ここでDX、言いたいことは、やりたい顧客体験に合わせて技術を選び、顧客接点をそれに応じて作る。下記の図です。

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DX事例

DXとは何物?と質問した所、建設業界の事例が分かりやすかったのでご紹介。そこでは、高所での点検作業を定期的に行っていたそうなのですが

CX- 危険な箇所での人手の対応を無くしたい。

という想いを持っていたそうです。そこで

DX デジタル化で何とかしたい

まずは人手のいる作業を分解します。

1✅その場に行かずに拡張現実で代替

2✅目視確認を代替

3✅トンカチで叩いて異音の調査を代替

4✅人の第六感、ベテランの勘の代替

5✅エトセトラ、エトセトラ

今だと当たり前ですがまずはドローンの利用を考え1の移動と目視確認から人手の解放

残ったのが

3✅トンカチで叩いて異音の調査を代替

これが何とかならないと結局人手の解放はならず

シュミレーションを使ってトンネルなど繋がりのある下部を叩いて行うデジタルツイン

ってハードル高過ぎ、

なので自動操縦に変えるため制御ロジックを作ります。

どうなったかは、その人ほ知らんかった。のでアンテナ高く続報を待ってます。

さて高所作業の安全性を何とかしたいという想いCX を叶えるため、ドローンというDXを使いました。最初はベテランドローン操縦者が操作する UI で対応していましたが、後に自動操縦というプログラミングに変更して人手の解放。と言ってもその場までドローンを運んだり、設置したり、回収したり、検査をダブルチェックしたり細々と人手はかかっていました。

これからどうなるのか、競合企業は空が広いアフリカに新天地を求めたそうです。


別の例をあげます。

b8ta Tokyo – Yurakucho

オンラインのみのお店

にリアルな店舗を

販売自体というより顧客接点

を提供するビジネスモデルです。


イケメンの店員さんに色々教えて貰い、カインズの眼鏡が曇りにくいマスクを購入

のはずが在庫切れ

高額商品のバイクとかはそもそも触らせるのみ繋がり感じだったのですが、筋が良いですね。

ベンチャー側のメリットとしては、

リアル店舗を持つ体力は無いけどゆくゆくはというステップのタイミングに合わせ

タブレットのフォーマットに合わせるだけである程度のコンテンツ制作の品質が担保される

顧客接点の蓄積から新たな商品開発への提案を行って貰えて

バーチャルで完結していたら選択肢のひとつかな?

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まだまだだったらインフルエンサーと呼ばれるYouTuberに試用品を紹介して貰って、営業トークから共に作るとかがある。

この会社を見ての二匹目の土壌は大手過ぎるとベンチャーの良さが消え、反対に大手にパクられるということも恐れが有ります。競合他社の参入はそうそう無さそうです。

まとめ

法務全体としては右肩下がり、この中で改悪の恐れがある営業秘密の改正を微妙な密室で審議しているのが日本です。

まとめ前だけどリーガルテックの新たなアプリ機能も日本初は余りに少なく感じました。

理解を深めるため、しようがなくDXまで概念を上げて他の業界からのパクりも考えましたが、未だに個人の蓄積過程なのでこれからも見ていきます。

何処かで何らかのシステムでリーガルテックまで昇華したいですね。

色々考え尽くされているようですが、土着民ならではの一発逆転したいのはくすぶっているからか?!



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