【2024年11月】今月から始めるワインエキスパート試験対策
こんにちは
2024ワインエキスパート試験に合格できた新参者のよりゆきです。
ワインエキスパートに合格して思うのですが、たまたま、お酒の世界の入口に立たせてもらっただけだと感じています。ワインについてもまだまだ全然ですし、そのほかのお酒のこともほとんどわかりません。なので、今後は飲む機会があるお酒を味わっていき、自分の経験として蓄積し、他の人にワインやお酒の素晴らしいところを伝えていくことが大事なんだろうなと思っています。
さて、別記事で受験記は書いているのですが、今後何かのはずみでワインエキスパート試験を受験しようと思っている方のために何か残せないかと。そして継続して書けるテーマがないかと。そう考えましてこの記事を書いています。毎月1本。今月から始めるワインエキスパート試験対策ってテーマで書いていきたいと思います。今回は最初なのでガイダンスみたいになりますが、知っているところは流して読んでもらえればありがたいです。
2025年ワインエキスパート試験の日程
J.S.Aワインエキスパート呼称資格認定試験の2025年度要綱は2025年になってからの発表となると思います。が、例年日程はほぼ同じかと思います。受験の受付は2024年の場合3月1日からでした。
2024年の日程(日本ソムリエ協会HPから引用)
また、2024年度の受験要綱は2024年11月現在、ダウンロード可能です。
2024 年度 募集要項 J.S.A.ソムリエ/J.S.A.ワインエキスパート 呼称資格認定試験「食と酒類・飲料の楽しさを伝える人に」
https://www.sommelier.jp/exam/pdf/2024swe_webyoukou.pdf
第一次試験までに今月やっておきたいこと
試験の概要と合格するために求められていることを把握する
ワインエキスパート試験の主催が日本ソムリエ協会であって、一次試験、二次試験の問題構成や求められている能力もプロのソムリエと同等というのがこの試験の特徴なんですね。ということは、受験者のワインの知識を測るのが目的ではなく、募集要領の最初にあるように、アマチュアであれ、プロのソムリエと同様、「食と酒類・飲料の楽しさを伝える」ことができる素質があるかどうかをを測る試験だといえます。
一次試験で求められる能力
実際受験してみて(合格したから言えることなのですが)一次試験の問題は範囲は広いですが問題の難易度は高くないです。ワインとその生産国の地理と歴史とエトセトラ(その他酒類・料理・チーズ・マネジメント)って感じ。結構エトセトラの部分も大事。でも知っていれば解けるし、知らなければ解けないという問題。
深さを求められてはおらず、それより幅広く知識を身につけることが求められていると感じました。
試験はテキストから出題されますが、脚注の小さな文字のところやグラフの中にかかれたコメントなど、ほんとに細かいところからも出題されます。
また、範囲が広いので、すべての範囲をきちんとむらなく勉強できるか、また、最後まで息切れせず勉強できるか、が合否を分けるポイントだと思います。
でも、大丈夫です。やれば合格するのが一次試験です。
二次試験で求められる能力
また二次試験については、こちらも高度かつ専門的な能力を測っているわけではなさそうです。このワインはこのようなワインです、という基本的な(筋のとおった)説明ができるかどうかが求められています。なので、ワインがお好きな方であれば(ちょっと対策すれば)二次試験は大丈夫だと思います。
何をつかって勉強するか決める
ワインスクール(通学・オンライン)を利用するか。独学でいこうか。
私はオンラインのワインスクールを使い、合格できたのですが、お金と時間に余裕があれば(かつ通える範囲にスクールがあれば)通学のほうが楽しそう。
この時期から無料体験授業や説明会がありますから、気になるところがあれば行ってみるのもいいでしょう。
私の住んでいる石垣島にはワイン(も出してくれる)バーが数件しかなく、通学できるスクールはありませんでしたので、必然的にオンラインスクールということになります。
私が利用しているワインスクール(まだ受講期間内なので)は以下の3つです。いずれもNOT_PR。アフィリエイトではありません。
ワイン受験.com
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メインで使用。山崎先生ほんとにありがとうございました。
完全オリジナル動画解説と練習問題+模擬試験で1万円/年というとても経済的なオンラインスクール。二次試験までフォローしてくれています。このサイトを100%使いこなせばまず合格はできます。
あらかじめ録画された動画を閲覧しソムリエ協会テキストを理解していき、問題集・模試ではランダムに選ばれる問題を解くことで記憶を定着させることができます。
格安ながら行き届いたサイトです。
動画にはパワーポイントで作った資料があり、ダウンロードして印刷することもできます。また講義のところどころに銘醸地の写真や醸造所の写真がでてきたり、山崎先生の余談がでてきたり、たのしいです。
しかしながら、当たり前ですが合格することのみに目標を絞っているので、本当の初心者にはとても良いと思うのですが、ワインのことをご存じの方には物足りないと思われるかもしれません。
後でほかのスクールの紹介で出てきますが、問題演習専用のスマホアプリみたいなものはなく、Webページベースの試験なので接続切れとかが起きると中断されてしまうこと、IPADでの動画閲覧でなぜか再生ボタンを2回押さないと再生が始まらないこと、など、少々スマホ関係の最適化ができていない部分があるかも。しかしコンテンツや授業の質はめちゃくちゃいい、そして安いということで初心者の方にはお勧めします。
★無料内容(2024年11月現在)
2024年版講座の「1次試験および2次試験のオリエンテーション動画」と、「ワイン概論」・「ボルドー」および「ブルゴーニュ」の動画は無料で見ることができます。会員登録も不要です。
2024年度版一次試験オリエンテーション動画は以下のリンクから見ることができます。
ワインブックススクール
ワインブックススクールは有名なソムリエである前場亮さんが主宰するオンラインのワインスクールです。
1次試験合格後、2次試験の講義を受けたくて受講を始めました。このスクールの特徴は月2200円(税込)で受講が可能なこと。必要な期間だけ在籍することができます。通常早い方で3月から勉強を始めて、8月の一次試験終了後に解約すれば6か月間の在籍ということになりますので、ワイン受験.comと同じか、やや高いくらいのお値段でおさまります。
ワインブックスは主宰の前場さんがyoutubeでワインブックスチャンネルを運営していて、彼の雰囲気を知るにはyoutubeを見てもらうのがはやいかもしれません。
週1回配信されるライブ動画(もちろん過去回も閲覧可能)のほか、サイトオリジナルのテキスト(Webで表示するもの)およびそれの解説動画、問題集のほか、教本読み込みチャレンジやスクール生の勉強時間の共有機能など、特徴的な機能をそなえています。
また、上位資格であるエクセレンス資格講座も同じ料金で受講できること、個別に相談できる制度があること、おもにこのスクールの卒業生の方が担当するメンターがいること、スクール生同士の交流の場があることなど、コミュニティが濃いオンラインスクールだと感じました。
難点としては、サイト構成が少々複雑な気がするので、慣れが必要かもしれません。
★無料内容(2024年11月現在)
登録から10日間は(一部を除き)無料で利用できます。無料期間が切れても自ら申し込まない限り自動で有料に切り替わることもありません。
ヴィノテラスワインスクール
大手のオンラインスクールです。私は受験生の時に無料で使用できるヴィノレットというアプリを使用させていただいていました。ワイン受験.comの模擬試験や問題集は、まとまった問題の回答をおえてから一括で採点する方式なのですが、ヴィノレットは1問解いてすぐに解答が表示されるのでレスポンスよく効率的に問題演習ができます。また、1問1問解説がついているのでとりあえずその場で確認ができるのはありがたかったです。(ワイン受験は解説がありません。必ずテキストや講義スライドに戻って確認が必要になります。結局そのほうが覚えるのが早い説もありますからどちらがいいかは一概には言えないですが。)
無料で使用できる問題数は限られていますが(私はメルマガ会員になって1500問まで解くことができました)大変役にたったアプリです。
なお、今わたくしこちらの
★ワンコイン講座
の受講生です。
この講座は思っていたより良かったです。全くワインを知らない方はもちろんですが、ある程度知識があるにも受講してほしい(笑)
自己流というか、数年前の知識は一回アップデートする必要があると思うんですね。たった500円で誤解していたり思い込んでいた部分やワイン界のトレンドを最新の情報でUPDATEできます。
また、本講座は受験向けではなく、一般向けなので説明がとても丁寧です。そして、教材の一部は受験コース向けテキストを使用している(ダウンロード可能)なので、ヴィノテラスでワインエキスパート試験の勉強を検討されている方にはお試し授業としても利用できます。受験コースの講師もヤン先生とマイ先生で、同じです。
しっかりした内容でしかも本当に500円税込みです。VINOLETも1500問使用できるようになりますし、単元テストで合格点をとるとサイト内で使用できるクーポンももらえます。サイト内ワインショップの割引券も付きます。
第二次試験までに今月やっておきたいこと
いまのところワインを楽しく飲むことじゃないでしょうか(笑)
試験が近づくと楽しく飲めなくなります(笑)
もう少しあれなら、
白ワイン、赤ワインそれぞれどの国のなんて名前のが好き、くらいを意識して飲まれたらいいと思います。特に、国でしょうか。安い(かつうまい)ワインはチリ産やオーストラリア産のものが多いと思いますが、すこし幅を広げてドイツとかハンガリー、オーストリア、イタリア、アメリカなど試してみるといいでしょう。フランスは奥が深すぎて大変かもしれません。
(もちろん国をとっても、地域とか生育環境により全然変わるじゃんという話になるのですが)
そして、単一品種のものを飲んでみましょう。
あ、フランスといえば、今月はボージョレ・ヌーヴォーも出ますね。ガメイを使った新酒です。飲んでみたらいいと思います。
まあでも、好きなワインを気持ちよく飲んでいただいていいと思いますよ。まだまだ先は長いです。
協会のテキストの前に読む本の話もしたかったですが、その話は12月号でしたいと思います。
勉強は始めたくなった時に始めないと、始まらないと思いますよ。オンラインなら思い立ったらすぐ始められますね。
通学型に行こうと思われている方も、学校のHPを見るなど、今日から情報収集をすすめましょう。
ではまた!
よりゆき@石垣島