学習科学ガイドブック つながりとしての学習
「学習科学ガイドブック」の読書会から
・学びをどのように捉えるのか
学びを「個人のもの」として捉えるのか,「集団のもの」として捉えるのかは視点によって違ってくるのかと思いました。
一つの「事象」に関して,それを「わかる」のか「わからない」のか。この2項対立を「学び」として考えると面白くないなと思いました(単純ですが)。ここで,視点の切り替えとして,「事象」とそれを見つめる「集団」をとらえていきます。「集団」にはそれぞれの「わかる」があって,それらが,どのようにつながっているのか,つまり「構成」されていのかを把握というか感じるというか。これが「学び」であるとしたら。そこには「人」が「集団」としている価値があり,面白くなってくるのかなと考えました。
もちろん,個人の中の「わかる」にも「構造」があり,「点」が「線」になって「立体」となっていくものがあると思います。その面白さに,集団としての「学び」があるとしたら。とかも思ったり。
この感覚を味わえる環境ってどんなものなのか。ということに自分は興味があるんだろうな。とも思っています。
・批判的思考は「学び」の環境になるのか
批判的思考を一つのツールとして捉えるとそれは「環境」の一つになるのではないか。
ただ,具体物(掲示物やホワイトボード)でない抽象的な概念を子ども達に定着させていく,態度(授業の受け方,教室における他者の意見の聞き方,自分の考えの深め方など)を養わせるという活動そのものに恣意的なものがあるとそれは,主体的とは言えないのではないか。という葛藤もあります。
まだ考えはまとまりませんが,次回の読書会でも考えていきたいです。