見出し画像

雑司が谷散人の街道遊歩 0851

中山道 8日目-12 2019.6.19

別荘の点在するエリアをしばらく下ると、中山道の道筋は矢ヶ崎川を渡る二手橋へ。
軽井沢宿の遊女がここまで旅人を見送り、二手に分かれたことからの橋名。
橋を渡ると、間もなく旧軽井沢こと軽井沢宿に入る。

二手橋

軽井沢の市街地へ向かって流れる矢ヶ崎川。
軽井沢駅の南側を抜け、信濃川支流の泥川に注ぐ。
中央分水嶺の碓氷峠を越え、遠く日本海へ注ぐ川との出会いに、感無量。

矢ヶ崎川

旧道右手にショー記念礼拝堂。
観光で軽井沢を訪れる場合、ここが旧軽井沢の最奥部となるが、中山道の旅では逆にここが宿入口の最初の見どころとなる。
カナダの宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショーにより創設された軽井沢最古の教会で、今の建物は大正11年頃の完成。

ショー記念礼拝堂

軽井沢宿に入ると、右手につるや旅館。
江戸期の旅籠「鶴屋」で、明治19年から旅館に転じた。
芥川龍之介、谷崎潤一郎、島崎藤村、志賀直哉、堀辰雄など、多くの文人が軽井沢での常宿とした。

つるや旅館

今は旧軽井沢として知られる軽井沢宿は、江戸から18番目の宿。
碓氷峠の西の入口で、中山道では最も賑わった宿という。
本陣と脇本陣は合わせて5軒。
旅籠は最盛期には100軒余りという規模。

軽井沢宿

いいなと思ったら応援しよう!