DV相談のお仕事13
話を聴く側から、話をする側になってみたら戸惑いと緊張ばかりでした。立場を変えてみるって大事ですね。
先日、DV被害者たちの集まりであるセルフカウンセリングに参加させていただきました。
臨床心理士の指導の元で、「自分を知る」をテーマに数人のグループで感じたことや想いを口に出してみるというものです。
みんなの前で、話したくない、今日は皆さんの話を聞いていたいというのもOKでした。最初に順番がきた時に話をするか、パスするか心理士の先生から確認されました。
DVについては何も聞かれません。当事者でなくても一緒の時間を共有することが可能なセッションでした。自分の感じたことを言葉にするものだったので、これなら話せるかなとOKしました。
でも、でも緊張しました。
何を聞かれるんだろう?質問攻めにされるの?答えに詰まったらどうする?
人の話を聴くのをなりわいにしているわたしが立場か変わると、こんなに緊張するのかと自分でも驚きました。
自分から話すのと、聞かれて話すのではちがいますね。聞かれたことについて話さなければと身構えるのですね。どうしても。
振り返ってみるとどうなんでしょう?DV相談をしてきた女性の話を聴かないで、質問ばかりしていることはなかったか?
冷や汗が出ます。相手の話を聴く。自分が聴きたいことを聴くのではなくて、話したいことを話してもらう。
当たり前のことができているか、もう一度振り返ってみようと思う経験でした。貴重な体験の同席を許していだたきありがとう。