相談員にもいろいろな人がいます。いまいちな人に当たったらどうしたらいいのでしょうか。 「話を聞いてもらえなかった」「決めつけられた」市の女性相談員の対応がよくなかったとクレームの電話が入ることがあります。 内容として多いのは先の二つ。 私のいるDVセンターも、もちろんクレームがあります。相談員は何人もいるので、受け方にも個性が出ます。敬語をきっちり使う人、フランクに話す人、ひたすら聞いている人、自分が話してしまう人。 どの対応も相談者にあわせて臨機応変に対応するという
秋はまだかな?紅葉には、まだ早いようです。相談が多くて、お疲れ気味のわたしです。なんで多いのか・・・ それはね、季節の変わり目で、天候不順で、おまけに地震まで来て、心と自律神経がゆさぶられているから。 そんなときはどうしても、うつ症状かなとおもわれる相談を受ける機会が増えます。 考えがまとまらない、自分でも何を言いたいのかわからないと言います。 丁寧に、聞き取ります。モヤモヤにお付き合いしながらです。話すことで少しでも、心が軽くなっくれればいいのですが… 残念ながら
親や兄弟、姉妹からの暴力相談が増えています。でも、それは残念ながらDV相談では受けられません。 コロナ以降、親や兄弟、姉妹から暴力を受けている、どうにかならないか、行き場かないという相談が増えています。特に若い女性から多いように感じます。 「親からDVを受けています。」「家庭内暴力で困っています。」 と言われたら、誰からの暴力で、誰が困っているのかまず聞き取ります。 DV防止法が2001年に制定されてから約20年になります。DV(ドメスティックバイオレンス)が「家庭内
あんな大人にはなりたくないと誓ったあの日。ちょうど今頃、夏の終わりだった。 中学1年生の夏。9月の今頃の時期。2学期が始まってすぐ、わたしは一本の相談電話をかけた。県警の青少年相談センターみたいなところだったと思う。何十年も前の記憶なので定かでない。 当時感じていた漠然とした不安、もやもや感、やるせなさみたいなことをそろそろっと話してみた。 「あなた、そんな些細なこと気にしていたら大人になれないわよ。アッハッハ。」 電話をかけたことが強烈に恥ずかしくなり慌てて電話を切
いつになったらディズニーシーに行けるかな?もちろんランドでもOK。日常から離れて夢と魔法の国にいきたいなぁ。 最近メンタル不調の相談電話が多いです。無理もないですよね。テレビつければ、コロナと水害とタリバンと… 当事者は本当に大変な状況におかれていると思います。たぶん、わたしの薄っぺらな想像力では追い付かないでしょう。 自分がコロナ陽性になるかもしれない。不安な気持ちに支配されそうな中であえて、今日1日だけに集中して過ごすことを提案します。 テレビを消す。メディアから
フェイスシールドをかけてもらった埴輪さんの写真です。学芸員さんお疲れさまです。埴輪さんも喜んでいます。 さて、お盆休みの会社員が多いようで、電車はがら空きです。はい、わたしはもちろん今日も出勤です。 電車の乗客は、どうしても仕事を休めない人達と見受けられます。朝から爆睡のワイシャツの男性。介護職かな?着替えとかいっぱい持っていそうな女性。ラフな格好だけど遊びにいくわけではなく仕事だろうなと思われる若い男性。 以前福祉事務所に勤務していた時、8月に入ると「役所はお盆の期間
北海道・北東北縄文遺跡群。世界遺産登録おめでとう。ということで、写真はうさぎ型埴輪。縄文時代でも東北出土でもないのでまったく関係ありませんが、学芸員さん手作りのマスクつけた写真がかわいいので使ってみました。 さて、本題です。 「DV加害者を刺激しないほうがいい」と言う人がいるようですが、わたしは懐疑的です。 今暴力を振るわれている、相手は興奮しているというよいな状況ではもちろん煽るような言動は駄目です。どんなに丁寧な言葉で訴えても、聞ける状態にない時は、その場を離れて安
話を聴く側から、話をする側になってみたら戸惑いと緊張ばかりでした。立場を変えてみるって大事ですね。 先日、DV被害者たちの集まりであるセルフカウンセリングに参加させていただきました。 臨床心理士の指導の元で、「自分を知る」をテーマに数人のグループで感じたことや想いを口に出してみるというものです。 みんなの前で、話したくない、今日は皆さんの話を聞いていたいというのもOKでした。最初に順番がきた時に話をするか、パスするか心理士の先生から確認されました。 DVについては何も
DV被害者支援をする際は児童相談所と連携をするように言われるが、難しいのはなぜか? 母を助ければ子どもも助かると前回書きました。子供の目の前で父親が母親を殴ると、児童虐待とみなされて、通報を受けた警察署は児童相談所に虐待通告をする義務があることもお伝えしました。 その結果どうなるか。 児童相談所の職員が家庭訪問する。「暴力はいけませんよ。虐待ですよ。やめましょうね」と言って帰って行くと相談者はみなさん言います。 やめましょうと言ってやめられないからDVなんだろうと、突
親のDVを目撃するのも児童虐待。面前DVを防げば次世代のDVは減る。長年現場で働いてきたわたしの持論。 前回のDV相談のお仕事10で紹介した5歳、3歳の姉弟の話。そう、母親は2人を連れて家を出て新しい生活を始めましたとお伝えしました。ここまで行くのに、決してスムーズではなかったのです。 初めてわたしが親子と会ったのは福祉事務所でした。5歳の姉の後を追いかける3歳の弟。まだたどたどしい言葉でお姉ちゃんに話しかけ、お姉ちゃんも嫌がらず相手をしていました。母親とわたしが面接して
人が変わる瞬間。その瞬間に立ち会う驚きと喜び。 投稿10回目になりました。ボチボチではありますが、少しずつでも続けていくことを目指して行こうと思ってます。どうぞよろしくです。 さて今日は、この仕事をしていて思いがけず人が変わる瞬間に立ち会った経験をお伝えします。 30代の女性。5歳の女の子と3歳の男の子 福祉事務所で継続して相談にのっていた女性でした。わたしの前任者の相談員の時に夫からのDVで一時保護もしましたが、「保護所にいると監禁されているみたいで苦しい。夫に外出
DVをする男性には共通点がある!見抜く方法はあるのか?という話。 たくさんのDV相談を受けていると、同じような話がでてきます。 「夫や交際中の彼は車のハンドルを握ったとたんに、人格が変わる。」 ドライブや買い物で、彼と2人で車に乗り込む。彼が運転手、相談者は助手席。 車を急発進させる。急いでいるわけではないのに。信号のない横断歩道で歩行者が渡ろうとすると、急停止。ちぇッと舌打ちする。モタモタしてんなよと毒づく。そしてまた急発進。 割り込まれれば、オラオラとバッシング
GWが終わった直後に、身体暴力の面接相談を受けました。緊急の時は電話だけでなく面接もしています。 市役所から案内された、急いで面接してほしいと電話が入ったのはGWあけてすぐのこと。GW中は夫や彼がそばにいるためか、相談電話は例年どおり少なめでした。平日になったとたんに電話は急増。それも重い相談が多くなります。 面接の約束をして現れたのは40代の女性。 「顔面をこぶしで殴られて鼻骨骨折した。」 近年は妻や彼女への身体暴力はDVである、逮捕もされるというのが世間に知れ渡っ
GWが終わりました。今日から通勤再開あるいはテレワークが再開した方も多いかもしれませんね。DV相談の電話、今日はつながりにくいかもしません。 わたしも電話取っています。朝から電話がなり続けてます。出ることが出来ずに、「おかけ直し下さい」のアナウンスになった方、申し訳ないです。 どうしても朝一番は混むようです。昼食や夕食時間は比較的空いてますが、やはりその時間はかけにくいですよね。何回かかけてみてください。取れる限り取ってお話し聴きますからね。 昨日も「夫といる時間が長く
GW中はDVの危険が高まります。どうか安全に過ごせますように、祈るようにこの記事を書いています。 「GWの間、夫がずっと家にいる。耐えられない。」 先週あたりからこんな内容の相談が何本も入ってます。同じ屋根の下、同じ部屋、同じ空気を吸うことに耐えられないと苦しさを訴える女性が多いのです。 いつも通りの時間に食事が用意されてないと怒る、十分な食費を渡さないのに、無駄遣いをしていると責める、子どもが家にいるだけでお金がいつもよりかかることを理解しない。「おまえは金のことばか
わたしが相談員を続けられる理由。パワーの源について今日はお話ししますね。 前回はやってらんないなぁと思う時についてお話しましたが、それでもわたしはこの仕事を続けている。しんどいなぁ、やめようかなぁと思う気持ちをふきはらってくれるような出会いがある。 特別な相談者との出会い。 わたしは今はDVセンターで働いている。その前は福祉事務所で働く婦人相談員だった。何が一番違うかと言うと、直接支援をするかどうか。 DVセンターは主に電話相談が中心で悩みを聴く、整理する、制度や支援