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【9割が知らない】勉強嫌いな子になるかは家庭環境で決まる!子供が勝手に勉強を始めるようになる?

「子どもには勉強が好きになってほしい!」と思っている親は多いでしょう。

実は、子どもが勉強が好きになるかどうかは親の影響が大きいと言われています。

反対に才能が無くても、親の影響で自分から勉強を始める子もいますので、子どもの勉強に関して親がどのように接したり関わったりするかは非常に大事なことです。

逆に言えば、子どもが勉強嫌いになることにも親の関わり方が大きく影響しています。
それでは、どのような親の特徴が子どもの勉強嫌いに影響しているのでしょうか?

勉強嫌いになる親の特徴を知っておけば、子どもと関わる際に避けるべき関わり方を考えるヒントになりますよね。

そこで今回は、勉強嫌いな子に育つ親の特徴について、

  • 親が勉強嫌い、苦しいものだと思っている

  • 子どもの話をきちんと聞かない

  • 「勉強しなさい」と命令してしまう

という点から具体例を挙げながら解説した上で、もし子どもが勉強したくないと言ったらどうすればよいのかということについても説明していきます。

また、動画でも詳しく解説しているので参考にしてください。


親が勉強嫌い、苦しいものだと思っている

親が勉強嫌いであったり、勉強を苦しいものだと思っていたりすると、子どもも勉強嫌いになりやすいです。

親自身が勉強が嫌いであった場合、子どももその価値観を取り入れて「勉強は嫌なものだ」と感じるようになります。

小学校くらいまでの子どもは、まだ自分自身の考えや価値観が確立できておらず、親の価値観に大きく左右されます。

そんな時期に、親が「勉強が嫌い」という態度を示していると、知らず知らずのうちに子どもがそうした親の価値観を取り入れて「勉強は嫌なものだ」と認識するようになってしまいます。

例えば、親が虫が嫌いで、虫を怖がったりしていると、子どもも虫嫌いになるという話はよくある話ですよね。

このように、親が勉強に対してどのように感じているかということは、子どもにも大きく影響すると言えます。

次に、勉強が嫌い、苦しいものだと思っている親の具体例を挙げて説明していきますね。

親が勉強が苦手だと、子供も苦手になる

小さい頃から、どれだけ考えてもわからない、覚えられないといったというように勉強に対して苦手意識を持っている親もいますよね。

そうした苦手意識を子どもが察知して、「勉強はなんだかよくわからないものだ」と感じるようになってしまいます。

逆に、親が勉強する姿を見せると子どもも勉強するようになるとも言われています。
苦手意識があっても、子どもの前では勉強への拒否反応を見せない方が良いのかもしれません。

勉強にネガティブな経験がある親

親自身が、勉強に対してネガティブな経験を持っていることもあります。

例えば、子どもの頃にどんなに勉強しても成績が上がらなかった、そのことについて両親や先生から怒られたといったことが挙げられます。

こうした親は勉強について、「勉強は先生に叱られるようなつらいものだ」「努力しても報われないものだ」という考えを持ちがちです。

このように思っていると、本来楽しいものであるはずの勉強が、子どもにとっても苦しいものだと伝わってしまうことがあります。

対処法

それでは、親が勉強が嫌い、苦しいものだと思っている場合はどうしたら良いのでしょうか。

対処法としては、以下の点が考えられます。

  • 普段の生活の中での子どもの疑問や発見を大切にする

  • 子どもと一緒に学んだり、子どもから教えてもらったりする

  • 科学館や博物館に行ってみる

学校で習うことだけが勉強ではありません。
身の回りのことへの些細な気づき、遊びの中での発見も勉強です。

普段の生活の中での子どもの疑問や発見を大切にすることで、「これはどうしてなんだろう?」「もっと学びたい!」と自然に勉強する意欲が湧いてくると思います。

また、勉強は必ずしも親が子どもに教えるものとは限りません。
親が子どもと一緒に勉強するのも有効ですし、子どもから教えてもらうというのも子どもにとって大きな学びになります。

例えば、科学館や博物館に行くのもひとつの方法です。
科学館や博物館は子どもも楽しく学べるよう工夫がされていることが多いので、親も一緒に楽しく学べそうですよね。

子どもの話をきちんと聞かない(アウトプットさせる機会が少ない)

子どもの話をきちんと聞かないことも、子どもが勉強嫌いになることに繋がります。

子どもの話を聞かないということは、子どもがアウトプットする場面が少なくなることを意味します。

勉強はインプットだけでは成り立ちません。
勉強して得た知識を使って話したり誰かに説明したりすることで、学んだことが身につくのです。

子どもの話を聞かないとこうした機会が失われることになり、学んだ内容が定着しにくくなっていきます。
次第に、子どもの勉強への興味や学んだことを伝えようという気持ちもなくなっていき、勉強が嫌いになっていく可能性が考えられます。

次に、子どもの話をきちんと聞かない親の具体的な例を紹介していきますね。

一方的に話して子どもの話を聞かない親

親が一方的に話して子どもの話を聞いていないというコミュニケーションのパターンの場合は子どもはどうなると思いますか?

「どうせ僕が話したって聞いてもらえない」と学習し、子どもは「自分で考えて誰かに伝える」ということを諦めてしまいます。

つまり、アウトプットするという意欲が失われていくのです。

それに加えて、自分の話を聞いてもらえず受け身になることで、本来育つはずの主体性が育たなくなってしまい、「勉強したい」という意欲も失われていくでしょう。

子どもに無関心な親

子どもに無関心で子どもの話を聞いていないという場合もあります。

みなさんも、誰かに褒められたり認められたりしたことであれば「もっと頑張ってみよう」と思ったりしませんか?

子どもも、親に褒められたり認められたりすることで、「もっとやってみよう」という気持ちになるものです。

親が子どもに無関心の場合は、子どもはなかなか自分に自信が持てず、勉強への意欲も湧いてこないと考えられます。

対処法

子どもの話を否定せずに聴きましょう。
「相手の話を聴く」ということは、簡単に見えて意外と難しいことです。

家事や仕事に追われてゆっくり話を聴く時間がないという人も多いでしょう。

しかし10分でも良いので、適度な相槌を打ちながら子どもの顔を見て話を聴いてみましょう。

子どもにとってアウトプットの機会になると同時に、親子のコミュニケーションはとても大切なことです。

「勉強しなさい」と命令してしまう

親の勉強してほしいという思いが強いと、ついつい子どもに「勉強しなさい」と命令してしまいがちです。

ですがそれは子どもを勉強嫌いにさせる大きな原因ともなります。

このことは、心理学の分野でブレームによって提唱された「心理的リアクタンス理論」で説明することができます。

例えば、子どもが親から「宿題やったの?今すぐやりなさい!」と言われると、やろうと思っていてもやる気がなくなることがあります。

人は自分の行動の自由を脅かされることや自由を奪われたと感じることがあったときに、それに対して抵抗したり反発する感情が生じたりします。
この現象が「心理的リアクタンス」です。

当然、勉強に関してもこの理論が当てはまりますので、親が「勉強しなさい!」と命令するほど、子どもは行動の自由を奪われたように感じて命令に抵抗しようとする、つまり勉強しなくなるということです。

では、「勉強しなさい」と命令してしまう親は一体どんな親なのでしょうか?
具体例を紹介していきますね。

親が果たせなかった夢や目標を子どもに託す親

子どもに「勉強しなさい」と命令する親の中には、親自身が果たせなかった夢や目標を子どもに託しているケースがあります。

例えば、母親が「ママは東大に行きたかったけど行けなかったの。あなたこそ東大に行ってママの夢を叶えてね!」と常日頃から子どもに言っていたとしたら、子どもはどのように感じるでしょうか?

子どもにとって母親は非常に大切な存在なので、その母親から「東大に行ってママの夢を叶えて!」と言われると、自分はそうしなければならないと思い込んでしまいます。

本来勉強は楽しむものであり、自分のためにするものですが、母親の夢を背負って勉強すると、「母親の夢を叶えられなかったらどうしよう」と強いプレッシャーを感じ、子どもはだんだんと苦しくなっていくのです。

このような場合は、勉強が親を喜ばせるためのものになってしまい、勉強を楽しいと思ったり好きだと思ったりできなくなるでしょう。

勉強ができるできないだけで子どもを評価する

「勉強しなさい」と命令する親には、子どもが勉強ができる・できないという面だけで子どもを評価する親がいます。
このように、親が勉強ができる・できない、或いは成績が良い・悪いで子どもを評価している場合、子どもの気持ちは勉強から離れていきます。

親が子どもの勉強の出来不出来だけに着目していると、子どもは必死で良い成績を取ろうとします。
しかし、唯一親が評価してくれる勉強面で期待に添えないと勉強自体が苦しくなってくるでしょう。

対処法

それでは、「勉強しなさい」と命令してしまう親の場合、どうしたら良いのでしょうか。
対処法として以下の点が考えられます。

  • 「勉強しなさい」と言わない

  • 親も一緒に取り組むつもりで声かけをする

  • 勉強以外の面を褒める

  • 頑張った過程を認める

「勉強しなさい」と命令するのは逆効果と言えます。
勉強は子ども自身が主体的に学んでこそ意味があるものです。

無理強いせずに、親も「わからないところがあったら一緒に考えよう」と一緒に取り組むつもりで声かけをしていくと良いでしょう。

また、勉強だけが全てではありません。
運動が得意な子、音楽が得意な子、集中して取り組むことができる子など、得意不得意はひとりひとり異なります。

子どもの勉強以外の面もしっかり褒めてあげるとともに、成績だけではなく頑張った過程も認めてあげることが大切です。

子どもが勉強したくないと言ったときはどうしたらいい?

それでは、子どもが勉強したくないと言ったときはどうしたら良いのでしょうか?
今回は、アメリカの心理学者マズローによって提唱された「欲求階層説」を用いて説明していきます。

マズローの欲求階層説では、人間の欲求を5段階とし、それらがピラミッド型のように構成されていると説明しています。
人間の欲求は段階的に発生し、低い段階の欲求が満たされてから、高い段階の欲求に移っていくというのがマズローの考えです。

マズローの欲求階層説

このピラミッドにおいて、一番低い段階の欲求から、

  1. 生理的欲求・・・食事や睡眠といった生きていくための本能的な欲求

  2. 安全の欲求・・・安全な暮らしをしたい、自分の身の安全を確保したいという欲求

  3. 愛と所属の欲求・・・受け入れられたい、親しい人を作りたいという欲求

  4. 承認欲求・・・注目されたい、認められたいという欲求

  5. 自己実現の欲求・・・自分が満足できる自分になりたい欲求

という構造となっています。

つまり欲求階層説によると、まずは生理的欲求が満たされたら、安全の欲求が出てきて、それが満たされたら…というように低い段階の欲求から高い段階の欲求に移っていくということです。

勉強の話に戻してみましょう。
みなさんは、お腹が空いているときや睡眠が取れていないとき、身の安全が確保されていない状況等では、「勉強しよう!」という気持ちにはなりませんよね。

子どもも同じで、しっかり食事や睡眠を取り、家庭環境が整っていることがまず最優先です。
また、愛と所属の欲求や承認欲求のように、親から受け入れられていると感じることや、自分のことを認めてもらう経験をすることも非常に重要で、それらを経て満足できる自分になろうとさらなる成長を求めることができるようになります。

もし子どもが「勉強したくない」と言ったときは、これらの欲求のうち何が満たされていないのか考えてみると、子どもへの関わりを考えるヒントになるでしょう。
子どもが安心して勉強できる環境が整っているのか、親から受け入れられていると感じているか、心も満たされているのか等、一度立ち止まって見つめ直して見ると良いですね。

まとめ

今回は、勉強嫌いな子どもに育つ家庭、親の特徴について解説しました。

  • 親が勉強が嫌いであったり、苦しいものだと思っていたりすると、子どもは親の価値観を取り入れて勉強嫌いになりやすい。
    →普段の生活の中での子どもの疑問や発見を大切にし、親も一緒に楽しく学ぶ。

  • 子どもの話をきちんと聞かない親の場合、子どもが学んで得た知識をアウトプットする機会を失い、勉強への意欲も低下していく。
    →子どもの話を否定せずに聴く。

  • 親が「勉強しなさい」と命令すると、子どもはそれに抵抗する感情が生じる(心理的リアクタンス理論)
    →「わからないところがあったら一緒に考えよう」と親も一緒に取り組むつもりで声かけをする。

  • 子どもが勉強したくないと言ったときには、マズローの欲求階層説をもとに、どの欲求が満たされていないかを考えてみることが大切。

子どもにはたくさんのことを楽しく勉強してほしいですよね。
今回の記事を子どもが勉強嫌いにならないよう子どもに関わる際に役立てていただけたらと思います。


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