#3 「4月からAI売ってきて」 は?(゚0゚)
あまりにも急でしたが、タイトルのような流れで求人広告の営業からAIの営業になり、はや半年経ちました。今回は知識ゼロの素人が半年間で知った範囲について個人的な振り返りも兼ねてご紹介致します。
※営業視点で今市場で活用されているAIサービスに寄せて書きます。技術寄りの情報は知識がそこまでないので一旦カットします。気をつけて書いてはいますが、文中の情報に誤りがありましたら申し訳ありません。
▪︎何から始めたらいんだろう・・・
まず困ったのは営業が私1人だったので、勉強するとして何から押さえないといけないのか分からなかった事でした。考えても答えが出る気配がなかったため、ちょっと前に読んだ「マンガ ビジネスモデル全史」という本の延長としてAIの歴史から見てみようかと軽いノリで始めました。(今思えばこの選択は割と良かったなと思います。)
どうやら1950年代からAIの研究は始まっていたらしく、これまで2度のブームを経験し、現在3度目のブームと呼ばれているようです。
ディープラーニングに触れると、必ず「ニューラルネットワーク」というワードが出てきます。「はいはい、読む気失せました」となるポイントです。私も頑張って仕組みについて読み込んだのですが、正直商談で一言もニューラルネットワークと言った事がないので、営業の方はおそらく読み飛ばしていいやつです。
ですが、機械学習の分類については知っておいて損はないと思います。大きく「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の3つに分類されます。
歴史については正直ここまでで良いかと。実際企業の課題は何で、市場にどんなツールが出回っていて何が競合になるのか、比較ポイントは何か等が営業には大事なので、その点について最後に触れます。
▪︎扱っているのは文章解析AIです
今更ですが扱っているAIは自然言語処理領域のものです。お客様からは、コンタクトセンターに集まる問い合わせのログを分析してFAQを整備したい、サービスの改善ポイントを顧客の声から炙り出したい、CS・NPS向上の鍵を見つけたいといったものから、SNS上の投稿を分析して未充足ニーズを発掘したいというものなど、意外と熱い内容のお声があります。
エンタープライズ程VoC(顧客の声)を蓄積しているので、こちらが先行して各種ツールの導入や自社様にAIモデル開発を委託していたりしています。
ここでいう各種ツールはテキストマイニングツールの事を指しておりまして、割と種類もあるのですが、まだまだ課題も多いようです。
テキストマイニングはデータマイニングの文字列版(テキストデータから単語や文節で区切った文字列を出現頻度などで解析し、抽出するもの)ですが、単語を抽出してくるだけで肝心の「何に対してどんな事を言っているのか」が分からないので、打ち手に繋がらないというのが最大のネックのようです。
例えば、大量の問合せログをテキストマイニングして、「価格」という単語が1番多いという結果が出たとします。 「で?」ってなりませんか?価格が高いのかなとまずは浮かびますが、価格体系が分かりにくいという事も十分考えられます。このようにもう一歩先の情報が知りたいのにそこに届いていないという歯がゆさを利用者は感じています。
もちろん各社とも同時に出現する割合が高い単語の組合せや、主語・述語のかかり受けを加味して抽出したりと工夫を凝らしているのですが、分析結果をそのまま活用できるレベルには至っておらず、専門知識を持ったマーケターの方々が分析結果を見てあれこれ思案して打ち手を決めているというのが現状のようです。
最後までお目通しいただきありがとうございます。