「COWSPIRACY ~サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」を観て畜産について考えた
外出自粛が続き、Netflixの出番が増える毎日です。
普段はアニメやテラスハウスばかりですが、少しは勉強に近いものも観ようと、検索欄に「環境」とキーワードを入れてみました。
すると何件かドキュメンタリー映画がヒットします。海洋プラスチック汚染や、産業廃棄物など、取り上げている環境問題もさまざまです。
その中で今回は、「COWSPIRACY ~サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」というアメリカのドキュメンタリー映画を鑑賞しました。畜産が地球環境に与える影響、そして畜産の問題が環境団体によって取り上げない理由を解明する、という内容です。
渋谷でのヴィーガンやベジタリアンの方々によるデモが話題になり、何となく動物を食べることはあまりよろしいものではない、という認識でしたがこの映画を観て、畜産の予想以上のインパクトにかなり衝撃を受けました。
動物愛護の観点や健康のためなど、菜食主義を選択される理由は様々だと思います。ここでは、環境問題にフォーカスし、個人的に衝撃を受けたことについてまとめたいと思います。
筆者が衝撃を受けたこと
・温室効果ガスの排出量は運輸よりも畜産のほうが多い
このドキュメンタリーでは、畜産業の温室効果額排出量は、運輸関連の排出(乗用車、トラック、鉄道、船舶、飛行機の合計)を上回る、と国連の発表したことを紹介しています。また、家畜の排出する温室効果ガスはメタンであり、その温室効果はなんと二酸化炭素の86倍です。
さらにドキュメンタリーに登場する環境活動家は、「地球温暖化の原因の50%以上は畜産業である」と主張しています。
また、メタンなどの温室効果ガスを排出し、地球温暖化の原因になるだけではなく様々な環境問題の根源になっているのです。
・畜産のために熱帯森林が伐採されている
大規模な畜産のためには、家畜を飼育する土地はもちろん、その家畜の食べる穀物を栽培する土地が必要です。牛1匹を育てるために必要な土地は
ドキュメンタリーでは、畜産のためにアマゾンの熱帯雨林で大規模な森林伐採が行われ、ブラジルの森林破壊の原因の91%を畜産が占めることが紹介されています。そして森林に生息する植物、動物、昆虫が絶滅に追いやられているのです。
・貧困の原因にもなっている
地球上で穀物の約半数が家畜の餌のために栽培されています。さらに、畜産業の盛んな国々では貧困にあえぐ子供たちが多いことを紹介しています。
これについて専門家は、家畜の餌を栽培している土地を人間の食糧を栽培すると土地に変換することが出来れば、世界の貧困問題は解決すると主張しています。
・海洋汚染の原因
畜産と海洋の関連についてなかなかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
実は、畜産が主要因であると映画内で述べられています。海域に流出した畜産排出が、500カ所以上海域の酸欠状態と25万㎞²の海域の生物の死滅の原因になっているというのです。
いかがでしょうか。
私は「お肉を食べること」の背景にこれだけの環境問題があることに気づいていませんでした。もちろん、動物にしても、植物にしても、私たちは誰かの命をいただいて生きていかなければなりません。
ですが、私たちの行動の選択一つひとつが環境に与える影響を考える想像力を持って生活していかなければならないと感じます。完璧な菜食主義者になることが理想ですがハードルが高いので、ひとりごはんの時にできることから生活に取り入れようと思います。
Netflix生活が続きますので、他にも環境ドキュメンタリーを観たら、またnoteを書きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。