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読書完走#158『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 2019
2019年の本屋大賞受賞も納得。イギリスのブライトンに暮らし、アイルランド人との間に生まれた中学生の息子との日常を描いたノンフィクション。ありふれた出来事をこんなに情感たっぷりに表現できるみかこさんすごい。そして息子の感受性がすばらしい。
"元底辺中学校"で多文化社会に揉まれ、白人と非白人という自分の中の2つのアイデンティティに戸惑いながら成長していく姿は、トルコ人とのダブルである甥っ子にも重なるし、同じ年頃の自分の息子とも重ね合わせて感情移入してしまう。すべての子育て中の皆さんにおすすめします。