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読書完走#47『闇の日本美術』山本聡美 2018

大学同期の才媛、山本聡美先生の新書がamazonでジャンル別売上1位になっていて嬉しくて購読。彼女は修士論文が「九相図」だったから、もう××年も同じ「死」というテーマに取り組んでいることになる。それを起点に広げた対象=地獄、鬼、病…に共通するのは光ある所に必ず生まれる闇と、そこから逃れられない人間の性(さが)。

「闇は、人間の中にこそあるのだろう。」という一文に、日本美術を通じて人間を見つめ続けてきた彼女のみつけたひとつの真理が込められている。

"怖いもの見たさ"の誘惑に抗えない方はぜひ。