断酒という世界観について
どうも、244です。今日も今日とていつも通りの断酒日常。
断酒というと・・・
一生酒が飲めない地獄の一丁目
酒を取り上げられた憐れな状態
たまには飲めばいいのに、何でわざわざ全部を取り上げるの
唯一の楽しみを失った絶望のディストピア
のような、決してポジティブではないようなイメージが付きまといます。
しかし、断言します。断酒は絶望ではなく希望です。
何とも薄い政治家のような安請け合いしそうなフレーズですが、本当にそうなんですよ。
逆に飲酒は、よくこう言われたり思われます。
ごほうび
のどごし
おいしい
リフレッシュ
ストレス解消
たのしい
まるでドラクエのコマンドみたいですが、テレビなどで騒がれるのCMなどでも大体こんなイメージで訴えられています。イメージ洗脳とはおそろしいものです。本当はそんなことはないのですが。これ全部アルコールの盲従ですよ。
現実のアルコール像とはこんなものにすぎません。
そもそもエチルアルコール → 違法以前に子供は手を出せないマズさ
少量でも健康に悪い(酒はドラッグと同じ)
飲んだ後必ずと言っていいほど気持ち悪い&二日酔い → 元に戻るのに時間がかかる
時間のムダ → 飲みながら読んだ本、観た映画の中身覚えてる?
飲まないことが良いと判ったら、酒に近づくことはなくなる
ただ、これらもやめた側にいないと実感が伴わないものです。残念ながらアルコールに対するバイアスというものは非常に強力(脳内分泌物質のドーパミンが大きく作用しますが、これについてはまた別の機会に)。
思えば、私の生活は大学入学以降の26年前から酒に根差していました。図解にするとこんな感じです。ずっと酒という地球の中で生活していました。
もちろん私も宇宙飛行士じゃあるまいし、当然宇宙空間に行ったことなどありません。ただ、言いたいことは「飲酒界」と「断酒界」は感覚が違いますね。酒に対する価値観が全く変わりますから。
断酒後、もう酒に関しての関心は「無」です。だからこその宇宙とも言えます(強引)。欲しい、飲みたいという気持ちは既に失せています。
そして酒に拘泥してしまう人(=飲んだくれ)は、いつまでたっても酒の世界から抜け出すことが出来ません。
私も飲んでいた頃はそうでした。酒と生活を切り離せないのです。よく言う「俺から酒を取ったら何が残る」ってやつですね。酒こそが唯一の楽しみ。まさにジャンキー、酒カス。自虐自嘲気味に自認していましたよ。
だから「家族と酒どっちを取るの?」と家人に迫られた時、私は「え?そんなこと簡単に決められるわけないだろ」と当時平気で反吐が出るような回答をしていたのでした。今なら当然家族です。実際を酒をやめて家族との時間は爆増しました。
では、こんな風に価値観が変わるにはどうすればよいのか。
答えはシンプルで「やめ続ける」ことでしかこの世界観はなかなか理解できないと思います。私がそうであったように。
例えがおかしいかもしれませんが、死んだ人は死んだ後どうなるか、生きている我々は誰も分かりません。もしかしたらそんな感じかもしれません。アルコールが「無」になって、ひとつの別の世界を得た感覚というと少々宗教的でしょうかね。
だから酒をやめたいと思っているあなた、まずはやめてみましょう。やめるとこちら側の言っている意味がいずれ分かります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。執筆の励みになりますので、よろしければスキをお願いします。ではまた!