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奇しい雲行き
雨が降るか降らないかーそんな風に空の様子を窺いながら、傘を持ってカフェに向かうのが好きだ。
大概は行きは晴れ、日傘を差して歩く。暑い思いをする分、店内の涼しさを余計に嬉しく思う。
そして、帰りは雨が降る。雨傘を差して歩き、やや涼しい思いをする。
何故か途中で雨は止み、黄色い光が水滴を照らし、木々の多い田舎道を飽きることなく眺めている。
曇りのち雨、時々雨、と言われる天気の日にカフェに行こうとすると、もっと落ち着いた天気の日にすればいいのにと言われるが、雲行きが怪しいときには、奇しい楽しさがあるものだ。コーヒーを飲みながら窓の外の動いていく天気を眺めたり、その店内は比較的静かであったりする。
これが好きな休日の過ごし方だが、それでは私の休日には雨が多いのだろうか。それとも、単に天気が奇しい日にのんびりしたいだけなのだろうか。