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10代の私に、貧困を冷静に理解することは難しかった。 私の家庭は、一時期、相対的貧困に該当する状況だったのだと思う。私が高校生の間は特にそう感じていた。 学校にいる間はあまり気にしないし、何かに苦労したという記憶はない。 でも、例えば夕食に主菜らしいものを食べられないこと。小さい頃以来外食や旅行に縁がないこと。天気が悪い日にお小遣いから交通費を出してJRに乗ること。 高校の忙しさとは別に趣味や娯楽に時間やお金を割ける友人に対して、心を動かさないこと。 うちは余裕がないの