誰もがやってしまう闘争パターンはLose-Loseゲームを引き起こす
対人関係で対立してどちらかがストレス状態になると、多くの場合で人々は、
Fight or Flight(闘うか逃げるか)
の反応をします。
要は、
どっちかが妥協するか
関係を解消するか
という結末に向かうパターンです。
相手を妥協させて自分の要求を通す手段として、多くの人がさまざまな闘争手段を学習していきます。
男女関係で起こると…
男女関係で考えてみるとイメージしやすいかもしれません。
たとえば、
要は、どっちかが得をすればどっちかが損するゼロサムゲームに相手を引き込んでいるわけです。
ちなみに「関係の終了をチラつかせる」という方法は、美人やイケメン(金持ち)が身に着けやすい闘争手段ですが、ゼロサムどころかLose-Lose(両方負け)になりかねません。
なぜなら関係が終わると自分にもダメージがあるからです。
にもかかわらずその手段に頼ってしまうというのは、自分にそれだけの魅力があるから(相手が関係を失いたくない)か、関係を失った時のダメージが相手よりも少なくてそれで上手くいく場合が多いからです。
若い時にこの闘争パターンを身に着けた女性は、魅力が下がる人生中盤以降に苦労します…。
子育てや職場でも
シングルマザーの娘の離婚率が高いのも、性的魅力をに売りにする代償として、それが効き目がない場面での駆け引き材料が関係の終了をチラつかせることしかないからです。
たとえば子育ての場面で子どもを従わせる場合に、「そんなんだったらお母さんもう知らないよ」という脅しを使うと、子どももそのパターンを学習し始めます。
ましてや
「離婚した」という行動の認知的不協和から、
↓
別れたのは相手に欠点があったからという面だけがフォーカスされた反動が生み出され
↓
過剰に現実離れした理想の男性像(王子様)を持つ娘が短期的な恋に舞い上がって
↓
継続しない関係を持ちやすくなる
という流れができるわけです。
では、職場でこの闘争パターンが出た場合はどうでしょう。
職場のマネジメントにおいては、関係の終了(そんなんだったらクビだ)をチラつかせることは、生産性には致命的なダメージを与えかねません。
もちろん、他のFight or Flight(闘うか逃げるか)のマネジメントも同様に生産性を下げてしまいます。
いずれにしても、この闘争パターンをやっても勝者はいないわけです。
何のために関係性を持つのか?
家族と違って男女関係に関して現代は、特定のその関係を持っても持たなくても自由なはずです。
そのうえで関係を持つからには、その関係性をよりよいものにするという目的を共有したうえでそれぞれの主張や選択肢を評価する必要があります。
そうしないと、あっという間にFight or Flight(闘うか逃げるか)の闘争パターンが始まります。
もしくは、2人の外側の環境の変化が無視できないほどのダメージで差し迫るまでは大事なことを話すのを避け、表面的に波風の立たない関係を守ろうとするだけになってしまいます。
仕事におけるチームやコミュニティも、本来「関係性をよりよくするために」参加するものです。
関係を持つのも解消するのも自由。
ただし、少しでも気に入らないことがあると関係の解消をチラつかせたり、関係を維持することだけを目的として妥協するといった闘争パータンを繰り返しても、みんなが負けるLose-Loseゲームになってしまいます。
フォーカスすべきは、その関係が向かう共通の方向性です。その方向性に対して協力しあう、それを意識するだけでも痛手の多いLose-Loseゲームからは脱出できるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。