自分の黒歴史は恥ずかしい?黒歴史の意外な効能
突然ですが、あなたは黒歴史ってあります?
そもそも黒歴史ってなにかというと…
アニメ・ガンダムシリーズで最初に登場した言葉で「恥ずかしい過去」とか「消し去りたい記憶や思い出」のことが「黒歴史」と一般的に呼ばれるようになりました。
実際は誰しも「若気の至り」のような過去はあると思うのですが、もし「ないよ」と言う人がいるとしたらおそらく極度に忘れっぽいのか、言われたことだけやって全くチャレンジをしない人生だったのでしょう。
黒歴史は消し去るべきものなのか?
ただしその恥ずかしい過去を「消し去りたい」とまで言ってしまうと、やや不健康な臭いがしてきますよね。
芸能の世界はとくに、売れるチャンスを掴むために若いころにやったことが公の記録に残ってるのですが、売れると手のひら返して「その件はタブー」にする人もいます。
そういうのを見ると、「なんだかなー」と思ってしまうわけです。
かといって、黒歴史を自慢するのも…
逆に、若気の至りをいつまでも武勇伝のように語るのも「イタい」感じがしますよね。
例えば…
レ・当時ウチらが万引しすぎてその店つぶれちゃいましたー!
レ・俺たちが新人の頃は会社に泊まって週に1回だけ、
着替えを取りに帰るだけであとはずっと仕事してたんだゾ
レ・俺も丸くなったな〜
わかりますかね?このイタさ(笑)。
なので、適度に恥ずかしがりつつ、笑い飛ばせるくらいが健康的なのかなと思います。
黒歴史の意外な効能
この「若気の至り」。
一見すると無駄なように見えるけれども、人間の精神的な発達において実は重要な意味があります。
社会自体が安定して成長しているときには、「若気の至り」の一切ない「良い子ちゃん」が1度の挫折で自死を選んでも、「弱い人だった」「不幸なケース」として忘れさられてしまいます。
けれど、社会が混乱した激動の時代には、若気の至りの経験値が、生きるチカラとして不可欠になってきます。
かくいう私も黒歴史とまでは行かなくても、かなりダークな経験は山程あります。
基本的に引きこもっているので発覚しにくいというだけで(苦笑)、いまもやらかし事件はちょいちょいあるのでそのたびにドキッとして「オワタ・・・」と落ち込んでいます。
「やっちまった感」から開ける新しい世界
けれど、ひとついえるのは、そういった「やっちまった」があるからこそ、新しい経験を通して世界が広がっているのも事実です。
自分が見ていたと思っていた世界には、実は別の側面もあったのだという発見です。
そしてその「ドキッとした発見」の経験値が、同じノウハウを得ても結果が出る人と出ない人の一番の違いだったります。
これ、意外な盲点だけれども重要なことなんですよ。
黒歴史はある種の免疫力を備えてくれる
成功している人のノウハウをゲットしても結果が出ないのは「行動が足りないからだ」と思ってません?
じゃあ、行動すれば結果が出るのがわかっていたらそれでもなぜ行動しないのだと思います?
それは「ドキッとすること」に対する免疫力が違うからです。
レ・やっても結果が出なかったら恥ずかしいなあ
レ・絶対に結果が出るという保障がないとやる気にならない
レ・ずっと結果は出てないけれど惰性でなんとなく続けてる
レ・そもそもすぐに結果が出ないと諦めてしまう
これらの症状はすべて「若気の至り」の経験値の違いで説明をすることができます。
心理学を学んでいれば「フロー体験」という言葉でもしかしたら同じ現象を理解できるかもしれません。
どちらにしろ、変化のスピードが早くて混乱している時代の「生きるチカラ」は競争に耐えて勝つ能力ではありません。
もし、あなたにも黒歴史があるなら、消し去るでもなく、武勇伝にするのでもなく、人生の力として役立てられるかもしれませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。