家族か、仕事か、●●を追求するか?人生におけるボトルネックとは
家族との時間を大切にしたい、けれども…
家族との時間を優先すると、仕事や金銭的な将来の準備が疎かになる。
家族か仕事。
どっちを選んでももう一方が気になるので、どちらも中途半端なまま時間だけが経って、ストレスを感じている。
向上心のある人の中にはこういうケースは多いんじゃないかと思います。
対立を制約理論で整理してみる
AかBか。
そんな対立に悩んだときは制約理論の登場です。
制約理論では、『クラウド(雲)』というツールを使って、AとBの対立を成立させている前提を発見し、前提を変えることで、WinWinの方法を見つけます。
制約理論(TOC)のツールの使い方については、以下の書籍が参考になります。
何かを優先すると他が犠牲になる?
「何かひとつにフォーカスするとほかが犠牲になる」
という誤解について訂正しておきます。
制約理論でいう、「ボトルネックに集中する」とは、「非ボトルネックを犠牲にしろ」という意味ではありません。
全体の繋がりの中でみれば「非ボトルネックへのフォーカス」は、一見すると、前進しているようにみえて、全体では後退しているということだからです。
ボトルネックとは、「大事なこと」ではなく、「最も全体に影響すること」です。
幸せな人生を送るために本当に「家族」がボトルネックであれば、仕事の優先順位は『常に』家族より下です。
つまり、家族のためなら、今日辞表を出してあしたから出社しなくてもOKのはずです。
ボトルネックとはそういうものです。
ボトルネックの誤解
制約理論を知っていてボトルネックという言葉も知っているにもかかわらず、もし結果が向上していないなら、ボトルネックを間違って認識している
可能性があります。
つまり、思考の抽象度が低すぎて、ボトルネックを間違って認識し、葛藤しているということなのです。
ボトルネックに集中してると言いながら「問題」に集中しているだけのことは多々有ります。
人生におけるボトルネックとは?
では、人生のスループットを高めるボトルネックとはなんでしょう?
(スループットとは元々、ビジネスでの制約理論の評価指標のことで簡単に言うと「利益」みたいなものだとざっくり理解していただければと思います。
ここでは「人生のスループット」を抽象概念的に幸せや豊かさとして読んでいただければと思います。)
結論から言ってしまうと、人生のスループットを高めるボトルネックは
「自分の選択の責任を引き受ける」
ということです。
ボトルネックを徹底活用せずに、「人のせいにする」習慣があると、
コントロールできないことに資源(時間とエネルギー)が注がれて、
期待値の高い意思決定が行えません。
ボトルネックを徹底活用せずに、「人に嫌われまい」として行動すると、自分の選択の責任を他の人に委ねることになります。
そんな人は、自分の人生に対してさえ当事者意識が低くなって、まるで他人ごとのように感じ、問題を先延ばしにしたり、言い訳しがちになります。
いくら勉強しても
いくら能力を高めても
いくら他の人が羨む結果を出しても
自分の人生を自分がコントロールしているという実感がなければ、心は満たされませんし、満たされない心で行動しても価値を生み出す活動は苦しい物になります。
『自分の選択の責任を引き受ける』
それは、「人を責めない」ことであり
それは、「嫌われる勇気」を持つこと
です。
何かの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。