マガジンのカバー画像

雑稿

4
運営しているクリエイター

記事一覧

雑然

雑然

大学生活も後半に差し掛かり、就活だ、インターンだと、大分騒がしくなってきた。

まるで学内が選挙区域にでもなったかのように、ビラがそこら中貼り散らかされているので、目を通そうと、何度か掲示板の前で立ち止まったりしてみたけど、押しつけがましくて、だめだった。

「先ず社会経験」とか、「下積み」、「弟子入り」、この類の助言を、助言とも思えない、そういうきもちになっている。

先日、『太宰治の正直ノオト

もっとみる
夏休みの写真日記(もちにくいマグカップ,戸川純,他)

夏休みの写真日記(もちにくいマグカップ,戸川純,他)

noteを書く時は決まって、よし書くぞ、という気持ちで情報を集めて、意気揚々とキーをたたくし、書き終われば、心地よい疲労感に満足するけども、今迄の投稿を見返すと、拙い芸術論を、恥ずかしげもなくさらしているような、どうしようもない気持ちになる時もある。

まるで自分が、その道の先生でもあるかのように、意味や教養に富んだ(ようにみえる)内容を心がけてしまうからそういうことになるわけで、だから、唯空白を

もっとみる
タトゥーについての個人的見解

タトゥーについての個人的見解

小学校高学年頃から自己肯定感の低さを覚えた、それは自分の外見に対しての自信の無さから生じる感情であることは認めざるを得ない。

特に自分の鼻筋の低さや荒れやすい肌に対してのコンプレックスはちょうど20歳になった現在も心に深く根を張り、不特定多数の人間が往来する街を歩く時でさえ「見られている」と一度意識してしまうと顔を覆って逃げ出したくなる思いになる。

写真を撮ることには心血注ぐことができるのに自

もっとみる
社会不適合者とは何か

社会不適合者とは何か

三か月ほど前に、「タトゥーについての個人的見解」と題したnoteを投稿した。当時と現在とで考えることの間にずれはないが、変化ならある。
実際に入れたということだ。

敬愛する芸術家の一人、阿部展也と詩人の瀧口修造による共作「妖精の距離」は鉛筆素画と詩からなる作品で、いくつか種類がある。
そのなかから「蝸牛の劇場」という題の画を彫ることにした。この画は、ヨーロッパの古典絵画のように写実的ではなく、何

もっとみる