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安全運航を支える人材を育てるために。客室乗務員に行っている訓練と安全への思い。

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

1便1便を安全に運航するうえで欠かせない、日々の訓練。
今回は、訓練部にて客室乗務員のインストラクターをしている秦さんより、ZIPAIRの安全に関わる訓練の内容や日々のフライトで心掛けていることをお伝えします。

客室乗務員の安全に関する訓練内容とは?

皆さん、こんにちは。訓練部の秦です。私は2019年10月に入社し、フライトをしながら訓練部で客室乗務員のインストラクターをしています。

さて突然ですが「安全」と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?

私は“心身共にゆったりできている状態”だと考えています。
お客さまに機内で安心して快適にお過ごしいただくためには、安全運航が大前提です。そこで訓練部では、運航乗務員と客室乗務員にさまざまな訓練を行っています。

そのなかで私がインストラクターとして担当しているのは、新人訓練、定期訓練、各職位への昇格訓練です。
ZIPAIRの客室乗務員としての安全やサービスに関する知識・技量が問題ないかどうかを確認する教育を定期的に行い、それを全乗務員が受講することで、一人一人の安全に関する意識や能力を維持・向上させることにつなげています。

教育中

ほかにも訓練部では、緊急着陸時の脱出訓練や火災発生時の消火訓練など多様なシチュエーションを想定した訓練が行われています。

安全に関する訓練と言うとこうした事故対応を思われるかもしれませんが、訓練の中には機内で起きうる安全阻害行為への対応、急病人発生時の対応も含まれます。
私たちには警察官のような護身するための特別な用具がないため、機内にあるものや護身術を学んで自らの身を守る術を身につけています。また、機内に搭載されているAED(自動体外式除細動器)や人工呼吸器を使っての心肺蘇生法などの応急処置も大事な訓練の一つです。

客室乗務員には“尊い命をお預かりする”保安要員としての重要な責務があります。訓練生が知識と技量を訓練でしっかりと身につけることはもちろん、「どのような考えや気持ちでフライトに臨むか」という、人としての正しい心や考えも大切なことだと思っていますので、少しでも安全性を高めるため一人一人に細やかに寄り添いながら教育することを心掛けています。

非常用機材確認加工


インストラクターでもあり一人の客室乗務員でもある立場から思う“安全”

私はインストラクターでありますが、フライトでは先任客室乗務員の立場です。フライトの際、同乗する仲間にはいつも「私たちの仕事はお客さまへ安全と快適性をご提供すること」と伝えています。安全を堅持しながらサービス要員としての視点も忘れずに、お客さまから見える姿は「話しかけやすい客室乗務員」であることを目指しています。

また同時に「具合の悪そうな方やお困りになっていそうな方はいらっしゃらないか」といったように、私たち自身もお客さまの様子に常時目を配るようにしています。
なおご存じの方もいらっしゃるかと存じますが、機内は気圧が低く、地上よりお酒のまわりが早いです。少し飲みすぎてしまったなと思われましたら、お水やお茶を飲んでごゆっくりなさってください。

アナウンス加工2

訓練の様子。機内アナウンスも心を込めて丁寧に

ZIPAIRは新しいエアラインです。まずは安全運航なしではお客さまにお選びいただけませんので、全社員で安全運航のための業務に取り組んでいます。

フライトの際は、訓練で学んでいることをベースに自分にできることを考え積極的に行動し安全と快適性をご提供することで、ZIPAIRが目指すNEW BASIC AIRLINEをお客さまに感じていただけるのではないかと考えています。

そのためにインストラクターとして、訓練の中でもNEW BASIC AIRLINEを念頭に置き、訓練生が自ら考え行動するような“ 言葉がけ”を心掛けています。
「どうしたらお客さまに安心してご搭乗いただけるのか」、機内の状況を常に意識できるような人材を育てていきたいと思います。
そして、さまざまな訓練を通し、乗務員一人一人が自分で考えて楽しみながら、安全も快適性もご提供できるキラキラ輝く客室乗務員になって欲しいと思います。

訓練は私自身も一緒に学べる機会です。トップダウンな雰囲気を作らずに自分自身も一緒に成長しながら、今まで私が身につけた知識や技量をすべて伝え、これからも皆さんに安心してご搭乗いただけるよう一人一人の安全意識を向上させることを目指し、日々取り組んでいきます。

皆さんと機内でお会いできますことを心より楽しみにしています。


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