スペイン・バルセロナの美味しい街歩き。~#自分史上最高の旅 #01~
こんにちは。ZIPAIR note編集部です。
大自然の絶景に感動したり自分自身の新たな一面に気づいたり、旅で何かを得るという経験は数々あると思いますが、自分のなかで特に心に残っているという旅が誰しもあるのではないでしょうか。
今回から始める連載「自分史上最高の旅」では、ZIPAIRスタッフたちが、旅をしてきたなかで最高だった旅先を、おすすめしたいポイントとともにご紹介! お客さまの旅をお手伝いするエアラインとして、企画を通じて今一度旅の楽しみを皆さんと分かち合いたいと思っています。
第1回は、Cabin Teamの藤本奈々子さん。お届けするのは、スペイン・バルセロナの旅。陽気な街をめぐるなかで感動した美食とは?
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こんにちは。Cabin Teamの藤本です。客室乗務員の採用、教育、システム、制度など客室乗務員が業務を行うために必要な仕組みを作る仕事をしております。
自分史上最高の旅、それはさかのぼること9年前のバルセロナへの一人旅。今、思い返しても、当時の心が解き放たれた感覚がよみがえります。私の旅のスタイルは、基本一人旅であること。旅は、私にとって自分と向き合う大切な時間であり、本来の自分に戻ることができる体験でもあります。
バルセロナへ行くきっかけになったのは、「とにかく、街歩きが楽しい」という友人の言葉でした。毎日、ガウディの建築物を見ながら街歩きを楽しんだわけですが、それよりも勝ったのは、「とにかく、美味しい」ことでした。ということで、街歩きの記録とともに美食探訪にお付き合いください。
【スペイン・バルセロナのおすすめポイント】
(1)スツールの後ろは壁。長いカウンターのバルで食す、ししとうの素揚げ!
(2)サン・ジョセップ市場で塩の結晶と出会う。
(3)いまだ名前がわからない絶品白身魚!
(1)スツールの後ろは壁。長いカウンターのバルで食す、ししとうの素揚げ!
ポートベルという港町の散歩中にのどが渇き、ビールをいただこうと入ったにぎやかなバル。立ち飲みスペースとカウンターのみの横に細長い店内にお客さまがひしめき合い、調理の音、匂い、スタッフの声がにぎやかに飛び交います。
お隣につられてオーダーしたのは、ししとうの素揚げ。オリーブオイルで丸ごと揚げて塩をかけたシンプルなお料理ですが、お店の雰囲気と合わさって、日本では再現しきれない美味しさでした。メインのはずのマグロのソテーが、すっかりサブになってしまいました。
(2)サン・ジョセップ市場で塩の結晶と出会う。
旅では現地の市場に立ち寄り、食材を見て回るのが、私のルーティーンです。
“バルセロナの台所”とも言われるサン・ジョセップ市場に併設されているバルでオーダーした、数種類のきのこのソテーに塩の結晶がかかっていました。ザクっとした結晶ときのこが口の中で混ざると甘さが際立ち「塩とは塩辛いもの」という概念が覆りました。
この出会い以降、旅先では現地で生産されている塩の結晶を探し歩いています。
(3)いまだ名前がわからない絶品白身魚!
バルセロナ市内でバスク地方の料理を食べられるお店に入りました。メニューがまったく読めず、英語も通じなかったため、フィーリングで選んだところ、白身魚のソテーが運ばれてきました。
一口含んだ途端、その弾力と味わいに驚き、誰かに伝えたくてキョロキョロしてしまいました。見た目はタラに近いのですが、もっとプルプルしているのです。この魚の種類はいまだ解明できていません。どなたかご存じでしたら教えてください!
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澄み切った青い空、街全体が美術館のようだと思いながら歩いた道、一人の旅人を自然に受け入れてくれる人やお店……。バルセロナを旅したときの写真を見返すと、匂いや風や質量が再び組立てられるようです。再訪した際の新しい出会いを思い、期待が膨らみます。
世界中のさまざまな物や情報が手に入る世の中だからこそ、現地でないと出会えない「もの」や「こと」に価値があると感じています。それがかなうのが旅であり、私にとって飛行機は、ワクワク感、少しの不安、思い出のような感情をたくさん積み込んで、行きたいところへ連れて行ってくれ、しかも空を飛ぶ、夢のような乗り物です。
ZIPAIRは産声をあげたばかりのエアラインです。皆さまの旅における新鮮な体験の一つとして、ご一緒できることを楽しみにしております。