詩「影」
弱虫を見ると
無性にいじめてみたくなる
いやなヤツが
僕のなかにはいる
そのいやなヤツと
長年つき合ってきたけれど
ヤツはいまも
僕のなかに棲みついている
影のように僕につきまとい
ときどき頭をもたげ
世間に出ては悪事をはたらく
そのうちに本当はヤツが僕で
僕が影にすぎないような
そんな気さえする
弱虫を見ると
無性にいじめてみたくなる
いやなヤツが
僕のなかにはいる
そのいやなヤツと
長年つき合ってきたけれど
ヤツはいまも
僕のなかに棲みついている
影のように僕につきまとい
ときどき頭をもたげ
世間に出ては悪事をはたらく
そのうちに本当はヤツが僕で
僕が影にすぎないような
そんな気さえする