【心を育てる語り】
『心を育てる語り』渡辺道治先生の著書を読み返しました。
本当にたくさんの心を育てる語りが各価値や場面ごとに載ってるので、定期的に読み返す1冊。
読み返すたびに、語る時のマインドをチューニイングできる感覚です。
今日も朝の読書でちょうどちょっぴり読み返し。
特に読み返す時は、何かの場面で何か届けらるものはないかと、辞書的な感じでエピソードを検索する時もあるし、在り方を整えることもある。
今回は在り方を整えるところに、パッと目がいった。
○目に見えるものは目に見えないもので支えられていること
まずは、これをしっかり理解するところから。そうすると、なぜ語るのかか、いつ語るのか、どのように語るのか、そしてどこに届けるのかがはっきりする。
そして、語りというものの重要性を再確認できる。
いいことがあってスキップをしたり、嬉しいことがあって表情が明るくなったり、楽しくて笑顔になったり。
何か目に見える行動や、表情、様子などは、目に見えない心で決まってる。
その心の状態がどのような状態であるかで、目に見えるものは様々に変化している。
目に見えないものでいうと「過程」もそう。
オリンピックで金メダルをとってという目に見える事実の裏には、我々が目にしてこなかった目に見えない過程でつくられている。
目に見えないもので、目に見えるものは支えられている。
○心は勝手に育たない
このこともしっかりと向かわなければならないこと。背が伸びる、体重が増える、髪がのびるなど、何もしなくても身体は成長するが、心はそうはいかない。
心は、意識的に磨き、高めていくものなのである。
だからこそ、この心を育てる語りがとっても重要になってくる。
○価値の種まきである
心を育てる語りとは、価値の種まきである。
いつどのタイミングで芽吹くかはわからない。
がしかし、植えないことには育たないのである。
すぐに芽吹かないかもしれないが、価値の種まきをすること。
これが心を育てるということだと、
良い原因の先には、良い結果がある。
これと同じように、芽吹く可能性のある価値の種をまく。これを積み重ねていく先に、花が咲くという結果があるのだと思う。
○まき方のコツ
種をまく時のコツは大きく二つ。
時期と土壌。
時期は、適切なタイミングでということである。
植物にも最適な時期があるように、その人にとってもより良いタイミングがある。
何かの行事の前、後、悩んでいる時、うまくいかない時。
様々なタイミングを見計らってまくことだ。
もう一つは土壌。
要は土を耕さないと、植えたとして、よりよく育たないってこと。
つまり、受け入れ態勢を上手につくろうということ。
心のコップという表現がまさにそれ。
コップが下向きであればいくら注いでも入っていかない。だからこそ、しっかりと心のコップを上向きにしてあげる。そういった準備の関わりが欠かせないということ。
信頼関係とでも言えるだろうか。
○育て方のコツ
育て方のコツは、注目とほめること
しっかりと変化を見逃さず、芽が出だ瞬間を捉えること。
そして、それを価値づけること。
ほめると言っても届け方は様々。
紙で、さりげなく、みんなの前で、帰り際に、仲間から
あらゆる届け方を駆使して、注目とほめをプレゼントする。