【エッセイ】仮面をかぶってたわけではないのですが。
今回から、テストとして一定期間。
ですます調でエッセイを書いてみます。
もしかしたらすぐに戻すかもですが。
ご了承ください。
お昼時のニュースを見ていて、とある少女に目が留まりました。
その少女は、ひたすらメモを取っていました。
その1シーンを見て、自分は懐かしく思えました。
というのも、私は学生時代ひたすらにメモを取っていました。
学校で開催される講演会とか、授業の内容とかですね。
理由は、色々あります。
・聞いているだけだと忘れる癖があるから、できるだけ内容を覚えておきたい。
・眠くなるので、何か作業をしていたかった。
・講演会や授業を終了した後の、提出物とかに記入する感想のため。
など、あげればキリがありません。
そのおかげもあってか、頼られることが多くありました。
「見せてー。」と。
普段話さないような相手にもです。
しかし、私は狙ってメモを取っていたわけではないのです。
自分のために、情報を忘れないためなのです。
ただ自分は、お人好しすぎるんだと思います。
隣で寝ていたり、スマホを見ているから本当はざまぁとか厳しく律することも必要なんだと思います。
けれど、それができませんでした。
だからといって、不都合が生じたわけではありません。
ですから、まぁいっか。そう思うだけで終えるのです。
しかし。ひたすら精密に内容を書いたとしても、人生というのは理不尽なものです。
寝ていた方がいい成績を残していた子を数多く見てきました。
劣等感がこのころから増えていったのです。
こんなメモを取っても意味ないのかなとか思ってしまったりします。
でも、書き続けました。
理由は、目の前でお話されているから。
反射的にメモを取る。
つまり、衝動的にと言った方が正しいでしょうか。
同じような内容でも、すべてが一発撮り。
ファーストテイクなのです。
だから、色々メモをしました。
その人の話を聞くため。
周りなんか関係ないのです。
気づくのが、大人になってからにはなってしまいました。
しかし。このメモという行為に無駄なんてないのだと思います。