ストレス対処法を見直して、コロナとどう付き合うか
こんにちは。zukaです。
私は、仕事で人のお話を聞く機会が多いのですが、会話の中に『コロナ』という言葉が出ないことが無くなってきました。
多くの人がコロナ・ウイルスの影響を受けている証拠ですし、個人のメンタル・ヘルスにも強く影響が出てきているように思います。
ストレスへの対処は、『ストレスのもとを取り除く』など環境にアプローチするのが一番だと思うのですが、
「コロナ・ウイルスをなくす!」
「外出自粛を解消する!」
「減ってしまった仕事や収入を元に戻す!」
など、すぐ解決することが難しいものもあります。
そうすると、環境を変えられない中で、ストレスに対して自分がどう工夫をしていくかが大事になると思います。
最近「私にできることは何か」を考えていたんですが、ストレス対処の話をnoteに共有することならできるかな、と思いました。
このnoteは、アーティストさんやエンターテイメントの世界に関わる方達に向けたものですが、どなたにも共通する内容なので、よかったら参考にしてください。
ストレスの影響を受けるのは、気持ちだけではない
ストレスと聞くと、
「ストレスでイライラする」「落ち込んだ」など、『感情がやられる』みたいなイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。以下のようなものにも影響を与えます。
◎気分・感情
イライラ・緊張・さみしい・悲しい・不安・憂鬱・怒り・失望・無力感・おっくう・・・
◎認知(考え方・イメージ)
(頭の中で勝手に浮かんでくる考えやイメージ) 「自分ってだめなやつかも」「もう絶対無理」「自分がなんとかするべき」・・・
◎身体反応
眠れない・疲労感・頭痛・めまい・食欲減・食欲増・蕁麻疹・下痢・吐き気・胃腸の不調・涙がでる・手足が冷たい・・・
◎行動
怒る・泣く・朝起きない・不機嫌な態度・たばこやお酒が増える・ぼーっとする・爆買い・ミスが増える・ひきこもる・やみくもに行動する・・・
ストレスの影響(ストレッサーと言います)を受けると、上の4つの領域で色々な反応が出ます。どこにどんな影響が出てくるかは、人によって違います。
どんな内容のストレスを受けるかでも反応は変わります。なのでコロナの影響で、今まで感じたことのない感情や身体反応が出たりもするかもしれません。
ストレスで心身にいろんな影響が出てくるのは、人間のメカニズムとして当たり前のことです。
決して、あなたが弱いとか、だめだとか、そういう事ではありません。
大事だと思うのは、
①あなたにとって、今何がストレスか
②あなたの身体にどんな反応が起きているか
の2点に気付くことです。気付けば『対処する』ことができますが、気付くことが出来なければ、対処ができません。
今のあなたにとって、何がストレスですか?
心身に、どんな反応が起きていますか?
今まで使っていたストレス発散法が使えない!
ストレスの中身と反応がわかれば、今度は「自分でできる対処をしていく」ことが大切です(ストレス・コーピングと言います)。
考え方を変えて対処したり、問題を解決できそうなものであれば解決に向けて行動して、対処をしましょう。
しかし今問題となっているのは、多くの方が普通に使っていた、
・疲れをサウナで流す
・友達と集まってカラオケで発散
・マッサージで身体をメンテ
・外食して食事の準備を省略
・洋服を買って発散
・舞台を見に行って、リフレッシュ
・友達と旅行に行ってリフレッシュ
・仲間と飲み会で愚痴を吐く
・ジムで筋トレして、血流をよくする
・ヨガに行って瞑想して、脳を休める
などなど…
気晴らし系の対処や、行動する系のストレス対処法が、外出自粛の影響で使いづらくなっている事だと思うのです。
ストレス対処法(ストレス・コーピング)を見直そう
これを機に、ご自身のストレス対処法を見直してみましょう。今まで使っていたものが自由に使えなくなったとしたら、新しい対処法を見つけてみるのはどうでしょうか。
心理士として、ストレス・コーピングの勉強をしたときに、
「対処法は多ければ多いほどよい」
「質より量」
ということと、
「お金がなるべくかからないもの」
「時間がなるべくかからないもの」
「健康をなるべく害さないもの」
は、最高のストレス・コーピングであると学びました。
お金と時間がそんなにかからなくて健康を害さない対処法って、パッとしない感じの対処法になると思いますが、そういういつでも使える負担にならない対処法を気軽に使いまくることが、
結局は、長くストレスと付き合っていく最強の方法だと思うのです。
そして、人を頼ろう
そして、こういった非常時に苦しい思いをする方の中には、『人を頼るのが苦手』な方がいたりします。
困っていることがあれば、こんな時ぐらい人を頼りましょう(人を頼ることも、立派なストレス対処法です)。
私は先月、
「マスクがなくなりそう…どうしよう(泣)?」と言っていたら、友人や職場の人が、お店の情報をくれたり、手作りマスクをくれたりして本当に助かりました。
また、なぜか助けてくれた方も「ありがとうございます!」と伝えると嬉しそうにして下さるんですよね。
相手が困らない程度の頼みなら、相手だって「力になれた!」と嬉しく思うかもしれません。
非常時は、一人で解決できないことや今まで考えたこともなかった問題に直面することも多いです。
人に頼ることが苦手な方は、思い切ってこれを機に「軽いことから人に頼ってみる」というコーピングを加えてみてはいかがでしょうか。
また、もし「新しいストレス対処法なんて思いつかない!」という方がいたら、誰かに「あなたのストレス対処法は何?」と聞いてみたらどうでしょう?
人の対処法って、聞いてみると意外と参考になるものですよ(*´꒳`*)
「困ったときは助け合う」も、コロナを乗り切るストレス・コーピングとして、みんなでジャブジャブ使っていきたいですよね。
それではみなさん、
3密に気を付けて、どうぞ元気でお過ごしください。