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『追憶』

悔やんでも悔やみきれないことの一つや二つ

誰にだってあるんじゃないだろうか?

『もし?』『~だったら』

そんな積み重ねが人生なんだよね。

『追憶』

きっと運命の人なんだって

勝手に思っていた

永遠に手と手をとり歩み行く

そう信じきっていた

言葉を交わす度に

愛が膨らんでいって

そんな幸せに満ちた日々

忘れないよ この追憶を

週末前 電話口 はしゃいだ君

待ち合わせはいつも駅前のロータリー

世界中どこを探し回っても

あなたはもういない

降りだした雨はやみそうもなく

ただ静かに空を眺めてる

星になりし君

なぜ涙流すの?

また笑ってよ あの頃のように

君が選んだこの部屋は

一人では広すぎて

笑顔が飽和していた頃も

今じゃ隅の写真の中だけ

静寂を嫌う君 時を忘れて

話し込んでいたね

喧嘩した後でも

今はこんな小さな雨音さえも

この部屋中に響き渡る

降りだした雨は激しさを増し

まるで僕の心模様

涙引き寄せる哀色のさざ波

また笑ってよ あの頃のように

踏み出した足は戸惑うけれど

今も君の歩幅に合わせてる

その声 その優しさ

たまに怒る仕草も

ずっと変わらずに愛し続けるよ

降り続けた雨は雪へと変わり

君の好きな季節が訪れる

瞼に君を描いて

ぬくもりを探す

凍えないように

忘れないように

また笑ってよ あの頃のように

また笑ってよ あの頃のように

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