#49 「推し」を「推す」感覚はネザーランドドワーフです
(786字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
流行りに疎く、アイドルや歌手の名前でさえほとんど分からない私は、今巷で飛び交っている特定の対象を「推す」という感覚が分からない。
あのファンの方々が目を輝かせながら「きゃーーーっ!」と叫ぶという心境を経験したことが無いので、はてこれはいったいどういった感覚なのかと友人に尋ねてみたところ、「説明が難しい」とのこと。
そしてしばらく考え込んだ後、
「竹子さんがネザーランドドワーフを見た時の気持ちのようなものだよ」
という回答がかえってきた。
ネザーランドドワーフ。
ふわふわの、もこもこ。
クリクリのお目め。
ひくひく動く、小粒のお鼻。
ぷりぷりした尻尾、ほかほかなお手て。
ちょこんと寝そべった時の、あの食パン感。
チモシーを貪り食べている必死な姿。
……
…………
………………
きゃーーーっ!!!!!!!
な…なるほど。
これは確かに説明が難しい心境である……
そして「推し」沼にハマった方達のほとんどが「推す」という気持ちを明言化出来ないのも、なんだか少し理解出来たような気がする。
私はネザーランドドワーフを見ると、
「嗚呼可愛い、かわいいかわいい、嗚呼、かわいい、かわいいいいいい」
といったレベルの語彙力でしか気持ちを表せなくなる。
恐らく、所謂「推し」を目の前にしたファン達も同じなのだろう。
その瞬間、心の中からこみ上げてくる様々な感動だの愛惜しさだの興奮だとかがごちゃまぜになって、言語中枢の動きが大いに鈍くなってしまうのだ。
脳内の言葉を正常に紡げなくなる。
強いて言うなら、ネザーランドドワーフはそのものの存在が毛玉いい匂いかわいいです。
疲れふっとぶ生き物ぬくもりずっと眺めても飽きないです。
なんでそんなにかわいい毛並みふわふわ吸いたいです。
お鼻ぷぅぷぅけしからんかわいい。
ぴょんぴょんちょこちょこてしてしかわいい。
かわいい。嗚呼、かわいい。
結論、「推し」を「推す」感覚はネザーランドドワーフです。
↑「推し」のくるみちゃんです…💕🐇
📚かわいい
↓↓↓🐈たけねこさんの四字熟語エッセイ集はこちらから!↓↓↓
↑今ならKindle Unlimitedで読めます!↑