不能自拔ーー時間を進めれば、先が見えない日々も終わる

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【不能自拔】

ピンイン：bù néng zì bá
意味：自分ではどうしようも出来ない、自力で抜け出せない苦しい状況に陥ること。

『時間を進めれば、先が見えない日々も終わる』

　期限が分からない苦しみは、永遠に続くかのように見える。
　何時何時までに終わると知っていればまだ希望が持てるが、先が見えないとその辛さは実に耐え難いものだ。

　現に、私はこれまでに2回程、このような絶望的な経験をしている。

　先が見えない日々というは、実に得体が知れない。
　というのは、いつそれが始まったのか、全く見当がつかないのだ。

　「しまった！」と思う頃にはすでに遅し。
　気が付いたら、もうその真っ只中にいるのだ。

　だが同時に、抜け出す際も同じで、すんなりと終わる。

　必死にあがいてはあがき、もうダメだと思った瞬間ふと顔を上げると、すっかり全てが収まっている。
　「はて、あれは夢だったのでは」と不思議に思える程に。
　

　最初この期間に突入した時、私はかなり焦っていたのを覚えている。

　20代前半の頃だった。