#74 自然体のようなVlogも、実はそう見えるようしっかり手を加えている
(1039字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
最近、インターネット上でVlogを見るのにハマっている。
主に好きなのは、勉強系のVlog。
おしゃれな部屋で、撮影者が静かに勉強している風景が淡々と流れるだけのものだが、眺めているだけで不思議とモチベーションが上がる。
「私も頑張ろう!」と思えてくるので、一日に最低1本、こういう系の動画を見るようにしている。
後は専ら普段の生活を記録するだけのVlogだ。
言葉が分からなくても、私は敢えて色んな国、色んな地域の投稿者の作品を選んで視聴することが多い。
異なる文化を持った人達が、それぞれのスタイルで日常を運営している。
そんな光景を見て、世界はなんて広くて多種多様なのだろう。でも人々の暮らしというのは、またなんと同じようなものなのだろうと、新鮮感と親近感が混ざった不思議な暖かさに包まれる。
そんな感じでほぼ毎日Vlogを見続けていると、影響されて自分もVlogを撮ってみようかという衝動が湧くことがある。
普段語学勉強もしているし、ここは私もいっちょ勉強系Vlogを撮ってみたら面白そうだと、取り敢えずスマホスタンドを買って簡単な撮影環境を整えてみようかなと。
ただいざ実行しようと考えると、一筋縄ではいかないことに気付く。
日常生活をただ記録したシンプルな動画ーーVlogというのは、実は日常生活を映せば良いだけではないし、全然シンプルなんかじゃないのだと。
人様に見せられる服装、髪型であるか。
見苦しい姿勢になっていないか。
整った作業環境であるか。
どのような角度で撮るのか。
動画のテンポはどれぐらいか。
どういったシーンの素材が必要か。
音楽の選定。
字幕の追加。
画質の調整。
上記要素を構想するだけでも、かなりの労力が要る。
ありきたりを防ぐ為、視聴者をどう惹きつけようかと、日々のネタ探しも不可欠だ。
加えて5分以内の動画でも編集はそれなりに時間がかかる。その上こだわりを入れようとすると、作業時間は60分軽く超えるのではないか。
会社員として働き、資格勉強をしながら、家事をこなし、noteのエッセイの執筆も抱えている私。
これより更に動画撮影・編集を入れたら……頑張れば出来なくもないが、ひどく負担になる。
それによって、今やっていることもおろそかになってしまうだろう。
残念だが、もうこれ以上のタスクは増やせない。
自然体のように見えるVlogでも、やはり見せたいようにあれこれ工夫して手を加えているのだ。
「シンプル」、「ナチュラル」を売りにしている動画ほど、裏では視聴者の目に確かにそう映るようたくさんの労力が隠されている。
それを痛感した私なのであった。
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