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DAY②ネパール沼落ちひとり旅〜ローカルバスが楽しいぞ!〜

ナマステ🙏
趣味が海外旅行の社会人です。
2月8日(土)〜2月12日(水)の3泊5日でネパールを一人旅してきた。

行程は下記の通り。(本記事は太字)
1日目:成田〜カトマンズ(ネパール航空)
2日目:ナガルコット・バクタプル
3日目:ヒマラヤフライト・パタン
4日目:ボダナート・カトマンズ
5日目:帰国

▼前回の記事

本日はカトマンズからショートトリップ!
ヒマラヤ山脈が見渡せるナガルコットと古都バクタプルへエクスカーション。
ナガルコットは、ヒマラヤ山脈が見渡せるカトマンズから最も近い地方都市。
そことは別に、チャンドラギリという場所もヒマラヤ山脈が見渡せる有名箇所でどちらに行くか直前まで悩んでいた。

チャンドラギリはロープウェイで山頂に行くことが出来るスポットで、「そっちのほうがいいじゃん!」と普通の人は思うのだろうが、僕は
ネパールにロープウェイなんて求めていない!
快適さよりも多少の不便さを感じたい!
そして何よりローカルバスに乗りたい!

ということで、ナガルコット方面に決めたのであった。


原始的なローカルバスに大興奮!

9時前にホテル出発。バスパークまで歩いて向かう。
まずはバスでバクタプルに行き、そこから乗り換えてナガルコット行きのバスに乗る。

バスパークまでの道中、雨が降ったのか水をかけたのか知らないが、ところどころ土道が泥状になっている悪路を歩く。
こういうの最高!
ネパールに来た喜びを噛み締める。
街並みもインドっぽいが、インドほど気を張らずに落ち着いて歩ける。

建物のペイントがセブンイレブン?サークルK?
バスパーク到着。この中からバスを探すのかー。

バスの前に立っている呼び込み係に、
「ナマステ〜🙏バクタプル?」と聞き回る。
3人目で無事にバクタプル行きのバスを見つけた!
僕はネパール語も読めないし、何番乗り場とかの表記もないためひたすら聞き回るしかない。
でも親切に「あっちだよー」と教えてくれるし、聞き回るという「旅している感」が超最高!

バスに乗車すると割とすぐに出発。(9時15分発)
車内は大音量の音楽が流れている。
流行りのネパールポップスなんだろうが耳に心地よい。
インドっぽい曲調もあれば、一昔前のJPOPとか留学中に聞いていたCPOP(チャイニーズポップ)を思い出す曲調も。懐かしい。

バクタプル行きのバス @バクタプルで撮影
バス車内/徐々に混んできた

バスは何駅も途中停車しながら、呼び込みの人が
「バクタプル!バクタプル!」と呼びかける。
車内は運転手と呼び込みの二人体制。
呼び込みの人が、車体をバン!バン!と2回叩くと「出発」の合図で、バン!と1回叩くと「停まれ」の合図のようだ。原始的。いいね。最高。

10時半に終点バクタプルに到着。
出発から1時間15分。
乗車するときに確認した呼び込みの人が、外から窓を叩いて、ここがバクタプルだよ!と教えてくれた。
気にかけてくれていたようだ。優しい。
バクタプルまで100ルピー。(約110円)

さあここから乗り換え。
同様に呼び込みの人に
「ナマステ〜🙏ナガルコット?」と確認してまわる。

降車地点から徒歩3分のところにナガルコット行きのバスを発見。
乗車したはいいもののいつ出発するんだろう…。

30分ほど待ち、11時5分出発。

バスの中はすごい人だ。

呼び込みの人が一旦外に出て、バスの窓を外から開けて、顔を車内に突っ込んで、乗客にもっと奥に詰めてと呼びかけている。
こんな状況説明で伝わるだろうか。
とにかく日本では考えられないパワーと逞しさがあるのだ。

ナガルコットは山道を登って行くのだが、対向車が通り過ぎるのがやっとなくらいの細長い上り坂を進む。当然柵などは無い。
対向車にぶつけられたりしたら、転がって山に落ちるよな…。

辺りは何もない山々で、こんなところ降りてどうするの?みたいなところでも普通に人は降りたり乗ったりしてくる。米か何かが入った大袋を持って乗ってくる人もいる。棚田がきれい。

ナガルコットに近づくにつれて、景色がガスっていく。
ヒマラヤは見えそうにないかなぁ。。

隣に座っていたおじさんがナガルコットでホテルを経営しているそう。
ナガルコットのバスパークから徒歩1時間のところにあるらしく、景色がきれいに見えるけど来ないか?とお誘いいただいたが、1時間歩くのか…と思いお断りした。

バスに乗って気づいたのは、ネパールのバスには券売機や精算機がないため、呼び込み係が呼び込み兼会計係を担っている。
これも雇用になっているんだな。
75ルピー(約80円)

ナガルコット到着!

ナガルコットまで来たのはいいのだが(笑)

ナガルコットのバスパークに着いて展望台を目指すも、タクシー乗り場もバイク乗り場も見当たらない!それっぽい勧誘もなし!
バスに乗って来た外国人は僕一人だけだし、ネパール人も観光に来た人はいなさそう。
他のツーリストたちはどうしているのか?

バスパーク周辺
商店と服屋、ホテル、レストランがぽつぽつ。

それにしても展望台まで徒歩1時間!!!
どうするか。
タクシーやバイクのお声かけを頂いたら今なら言い値で乗りますけど?
必要ないときには営業してくるのに、肝心な時に何もないとは!!!(笑)
ネパールさん、これは大きな「経済損失」ですよ!?(笑)
ぼーっと座っている人に頼めば乗せてってくれるのかもしれないが、とりあえず歩くか。
近場のビューポイントまで1kmだから歩こう。

ひたすら車道を歩く。
標高が高いから息が切れやすい。しかし長閑だ。
気持ちいいなぁ。
横から車やバイクがビュンビュン通る。いいなぁ。
ヒッチハイクしようかな(笑)

しかしナガルコットまで来たはいいものの、景色はガスっているし、ヒマラヤ山脈を拝める見込みなし。
15分歩いてビューポイント到着。

案の定何も見えない。

引き返そうかと思ったが、さらに15分先にもう一つのビューポイントがあるとのこと。
15分なら歩くか。
さらに坂道を登る。
ぜーぜーはーはー。
そして2番目のビューポイント到着!

予想通り何も見えない!
でも気持ち良い。
棚田がきれい。

ここから見るヒマラヤ山脈はきっと雄大で最高なんだろうなぁ。
まぁ明日はマウンテンフライトがあるからそれに賭けよう。
ナガルコットまで2時間半かけて来たが、特にもうすることがないので(笑)引き換えす。

バスパークに戻るため、ひたすら来た道を降る。
バスパークに到着してようやく複数人に声をかけられた。
「どこ行くの?」
「タクシー乗らない?」
いやいやいや、もう遅いわ!!!(笑)
必要ないときにばっかり声かけられるの海外旅あるある。

バクタプル行きのバスはすぐに発見。
日本語を話せるネパール人(見た目モンゴロイド)がいて、昨日はヒマラヤ山脈見れたとのこと。
マジか。しょうがない。でも聞きたくなかった(笑)
まあこんな簡単にヒマラヤ山脈を拝めてしまっては困る。明日のヒマラヤフライトに賭けよう!

周辺には立派なニワトリさんがたくさん!
バスはとりあえず乗せられるだけ乗せる。
呼び込み係のお兄さんもドアをはみ出している。
このお兄さんは、鼻が高くて端正な顔立ちで、嫉妬するほどの超イケメンだった。

15時過ぎにバクタプル到着。
復路はなぜだか100ルピーだった。
行きと値段が違うのはなぜ?


絶品!美味さ悶絶!キーマヌードル!

まずはチベット料理店で遅めの昼食。

キーマヌードルを注文。

ジャージャー麺のようなものがきた!

名前が"キーマ"なので、カレー味を想像していた。
食べてみるとニンニクと醤油がガツンと効いた馴染みのある味。超絶美味しい!
この麺といい、この味付けといい中国で食べていた味だな。なんだろう。
…あ!炒面(チャオミエン/日本でいう上海焼きそば)の味だ!
炒面味のジャージャー麺!

はじめは箸で食べていたが、麺が太くて長いから食べづらい。
周りのお客さんはフォークでパスタのようにくるくるして食べている。箸も提供してくれたのは僕だけだ。
よし、現地の人の真似をして、フォークでクルクルして食べてみる。
そうすると、ソースがしっかり麺に絡まって美味しい!そしてこっちの方が食べやすい!
ニンニクが効いていて食欲をそそる。
食べれば食べるほど美味い!

やはり醤油ベースの味は落ち着く。

はじめは量が多いかなと思ったが、美味すぎてペロリと完食。
これで170ルピー(約180円)!激安!

そして今この店のシェフが福岡にいるらしい。
福岡でインド・ネパール料理のレストランを経営しているのかな?
それにしてもネパールの人みんな優しい。
僕が日本人だと分かると、「ありがとう」と日本語で挨拶してくれる。


後世も残したい麗しの古都バクタプル

お腹も心も満たされ、ようやくバクタプルの歴史地区を散策。
バクタプルは、カトマンズ・パタンと並ぶかつての王朝の一つで、首都として栄えた街。
カトマンズ盆地にある代表的な古都で、歴史地区には中世の街並みがそのまま残されている。

歴史地区はとにかく「美しい」の一言。
歩いているとタイムスリップしたかのような感覚。
木造と煉瓦中心の建物だが、地震が多い国なのにここまで残っているのはすごい。
どうかこの先もこのきれいな街並みが残っていてほしい。

トウマディー広場にある五重塔
「木造×寺院」がどことなく日本の京都や奈良を思い起こさせる。DNAレベルで落ち着く。
夕陽に照らされるとより一層美しさが増す

入場料は広場なのに外国人1800ルピー(約1900円)も取られるが、こんな美しいところならいくらでも払いますよ!
同じ地震大国の日本も何か技術協力ができないだろうか。それくらい後世までずっと残り続けてほしいと思うほど素晴らしい。

彫刻も本当に息を呑むほど美しく、ずっとこのままいたい。

鐘を鳴らす子どもたち
木造の寺院って美しいんだね。訪日観光客も京都や奈良が好きな理由が少しわかった気がする。

ヨーグルトの王様ズーズーダウを食べ比べ

バクタプルは、ヨーグルトの王様ズーズーダウが名物。
ズーズーダウはバクタプルで作られるヨーグルトで、バッファローのミルクを使って作られている。
思い切って色んなところで3軒ハシゴして食べ比べてみた。

まずはダルバール広場にある売店で購入。
60ルピー(約65円)
甘くて濃厚!食感がチーズケーキのようで、リッチなヨーグルトを食べている気分!激ウマ!
続いてダッタトラヤ寺院の近くで購入。60ルピー
陶器の味が混ざってる?笑 少し独特の風味があるが、1軒目とはまた違う味わい。美味しい。
ここで食べていた時に、小学生の男の子たちに、「チャイナチャイナ!」と馬鹿にされたが、「ジャパニーズ!」って言ったらソーリーって言われた。
最後はバスパーク近くの地元の人が利用する小さな売店で。ここは50ルピー。
酸味が強めだが美味しい。器に残ったヨーグルトをこそげ取ると素焼きの味がする笑

同じズーズーダウでもどれも個性があって面白い。
街中は50ルピー、歴史地区内は60ルピーと値段もさほど変わらず、安くて美味しくて大満足。


米を乾燥させたチウラを頂く

時刻は18時過ぎ。
バクタプルは、個人的に好きな街トップ5にランクインするほど気に入った。
もっとゆっくりしたい。帰るのが惜しい。
名残惜しいがバクタプルを後にする。

バスパークに向かい、「ナマステ〜🙏ラタノバスパーク?(朝乗車したバスパーク名)」と聞くも、
NOカトマンドゥ」だという。
他の人に聞いても、NO カトマンドゥ。
どうやらここから出発する便はもう無くなってしまったようで、もう少し先のバスパークに行けばカトマンズ行きがあるようだ。

しかしこの暗闇の中どれくらい歩くのか分からないので、配車アプリのパタオを使ってリッチに車で帰ることにした。
パタオがあってよかった。現代技術に感謝。

カトマンズのタメル地区までは1時間。
運転手さんがもしバクタプルの人だったら申し訳ないなと思ったが、お住まいはカトマンズとのこと。よかった。日本円で約1,100円。安。

今日の夕飯はネワール料理のレストランで。

ネパールビールを注文したらピーナッツもついてきた!
注文したのはカジャセット
チウラというお米を乾燥させた主食を頂く(中央)

昨日のダルバードもそうだが、カレーは辛くない。
しかし付け合わせの漬物が辛い。キムチみたいな風味だが青唐辛子が混ざっている。激辛。

今夜はお米ではなく、チウラというお米の乾物をチョイス。食べてみたかったんだよね。
チウラは、米を茹でた後に天日干しにして、乾煎りしたもの。
クセがなくて美味しい。コーンフレークのような食感。個人的にはバクマティライスより好きかも。
ピーナッツとチウラの相性も意外と抜群。
サクサクとパリパリとボリボリと…食感がいくつもあって楽しい。

ネパールビールも合わせて985ルピー(約1000円)
ネパールは料理は激安だが、アルコール類の値段は日本と同じ。
料理よりアルコールの方が値段が高い。


明日はヒマラヤ山脈を空から眺めるマウンテンフライトを楽しむ。
6時に空港チェックインのため、明日の朝食用にスナックを調達。

今日一日観光してみて、ネパールの街並みはところどころインドっぽさもあるが、宗教や食文化は似ているが、インドみたいに顔つきが似たような人種が集まっているのではなく、ネパールはインド系、ビルマ系、チベット系、その中間など本当に多種多様。ネパールはネパールだ。

それからネパールは、世界の大気汚染ランキング7位らしいが、僕の中では空気は言うほど悪くない。
マスクする必要性を感じなかった。
それよりも中国やインドがヤバい。
数分歩いただけで肺から何かSOSを感じていた。

そんなこんなで無事に2日目終了。
ローカルなバス旅がすんごく楽しかったし、
バクタプルの街並みも美しすぎた。

3日目につづく…

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