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DAY⑥家族先導!欲張り中欧🇦🇹周遊旅〜ウィーン〜
グリュースゴッド!
(オーストリアの挨拶でこんにちは!)
趣味が海外旅行の社会人です。
2024年8月に家族3人(父70・母・弟ダウン症)を引き連れて、オーストリア・ハンガリー・チェコ・スロバキアを周遊。
旅の初日にウィーンに到着し、翌朝からハンガリーのブダペスト、そしてチェコのプラハを巡り、再びウィーンに戻ってきた。
6日目にしてようやくウィーン観光!
スケジュールは下記の通り。本記事は太字。
1日目:成田✈️ウィーン
2日目:ウィーン🚈ブダペスト(ハンガリー)
3日目:ブダペスト
4日目:ブダペスト✈️プラハ(チェコ)
5日目:プラハ🚈ウィーン
6日目:ウィーン
7日目:ブラチスラバ(スロバキア)🚌ウィーン
8日目:ウィーン✈️成田
前回の記事はこちら
ウィーンのメトロ事情
ウィーン観光の一発目はシェーンブルン宮殿へ。
10:15入場開始のチケットを事前購入しているため、朝8時半過ぎにホテルを出発。
最寄のメトロの券売機で、観光客用の48時間チケットの購入を試みるも、機械精算がうまくいかずに焦る。
何度もやり直していたところ、後ろで待っていた西欧の老夫婦(オーストリア人?)が助けてくれて無事チケットゲット!
ウィーンのメトロには係員がいない。
どの国にも駅員が常駐しているが、オーストリアを始め、ハンガリーやチェコなどは信用乗車方式を採っており、駅に改札がなく、誰でもホームに入れてしまうため、駅員が常駐する必要はないのだ。
チケットを購入したら、まずはチケットを有効化(打刻)しないといけないのだが、ここでしなかったため翌日痛いことに遭う。
ウィーンはメトロなどの公共交通機関に乗ってもアフリカ系の人種が少ないと感じた。
というのも、フランスではメトロに乗ると多くのアフリカ系を目にしていたため、同じヨーロッパでも違うことが新鮮だった。
まあフランスは移民を受け入れているし、アフリカにはフランス語圏の国もあるため、フランスに集まるのは自然な流れだ。
一方、オーストリアにアフリカ系が少ない理由は、植民地を持たざる国だった所以かとも考えたが、以前オーストリアに住んだことのある会社の先輩によると、政府が排外主義的な政策をとったことも関係しているのではないかと話してくれた。
なるほど!
ハプスブルク家の栄華を極めたシェーンブルン宮殿へ
メトロとトラムを乗り継ぎ、シェーンブルン宮殿に到着。
シェーンブルン宮殿は、フランスのヴェルサイユ宮殿を凌駕せんと建てたハプスブルク家の夏の離宮。
当初はレオポルト1世が建設を命ずるも、資金難で一時中断し、マリア=テレジアの命により再開し完成。
淡くて美しいイエローは、テレジアンイエローとも呼ばれているそうだ。
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宮殿の裏側には広大な庭とプロイセン勝利の記念に建てられたグロリエッテがある。そのほかにも、植物園や動物園、日本庭園などもあり、とにかく広い!!!
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宮殿内を乗馬して巡るなんて、なんて優雅なんだ…。
今年の2月からなんと宮殿内の写真撮影が可能になったとのこと!ラッキー!!
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ついこの間の100年前の話。
皇帝は質素な暮らしを好んでいたという。
遥か遠い昔の話ではなく、有名な歴史人物のわずか100年後を自分たちが生きていると考えると不思議な感じ。
歴史は現代にまで続いていると改めて思わされた。
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ついこの間、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を謁見いたしました。規模と豪華さで言えばフランスの圧勝ですが、シェーンブルン宮殿のはコンパクトで華やかな空間。
そう、オーストリアは品がありますね。
この鏡の間で幼いモーツァルトがマリア=テレジアの前で演奏を行い、拍手喝采を受ける。しかし演奏後、ツルツルの床にモーツァルトが転んでしまい、助け起こしたのがテレジアの娘のマリー=アントワネット。
そのアントワネットの優しさに、幼いモーツァルトは将来僕のお嫁にしてあげるとプロポーズしたようだが、結果的にマリー=アントワネットは政略結婚によりフランス王ルイ16世のもとへ嫁ぐことになる。そしてフランス革命でギロチンにより最期を迎える…。
フランスに嫁がなければ、マリーアントワネットはどんな人生を送ったのだろうと思いながら。
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これこそまさにヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思い起こさせるほどの絢爛豪華な大広間。
シェーンブルン宮殿は、あのウィーン会議が開かれた場所でもあるそうだ。
当時の首相メッテルニヒが中心となり、「ナポレオンがぐちゃぐちゃにしたヨーロッパ世界をフランス革命時代の前に戻そう!」とした時代。
しかし、「会議は躍る、されど進まず」という風刺があるように、舞踏会ばかりで成果が低い会議だったと揶揄されている。
ウィーン体制の時代を今まさに自分がこの目で見学できるなんて感無量!!!
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この前娘のアントワネットさんが住んでいたヴェルサイユ宮殿に伺いましたよ!
シェーンブルン宮殿には、インペリアルツアーとグランドツアーがあるが、時間があるなら絶対にグランドツアーがおすすめ!!!
インペリアルツアーは、フランツヨーゼフ1世とエリザベート中心の部屋で、グランドツアーはそれに加えて、マリア=テレジア時代を中心にハプスブルク家の栄華を感じられる部屋を見学できる。
まさに見応え抜群!!!
イヤホンガイドを聞きながら見学できるため、当時を馳せながらじっくり堪能することができる。
ここからはグランドツアーの部屋の一部をざっくりと紹介。
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マリア=テレジアの夫フランツ1世の絵が飾られている。
フランツ1世の死後、テレジアが夫の思い出の部屋に改装。二人は当時では珍しい恋愛結婚だった。
記憶が正しければ、漆の絵には清朝時代の絵が描かれているが、当時流行りだった江戸時代の絵も取り入れられていたらしい。こんなところに日本とのつながりを感じられて不思議な感じと嬉しさがある。
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中国美術を好んだマリア=テレジアの趣味が反映されている
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インドには目がない。右には確かに象さんが。
思った以上に見応え抜群のシェーンブルン宮殿!
宮殿内を去ることへの名残惜しさもありつつ、次はトロッコに乗って敷地内のグロリエッテで昼食。
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プロイセンとの戦争勝利を記念して建てられたというが、オーストリアがプロイセンに勝ったというイメージがなかった。
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レモネード風のさっぱりしたビールでこれがとても美味しかった!
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ハンガリー料理は偉大だ。本場ハンガリーを始め、チェコでもオーストリアでも美味しい。ハプスブルク家がハンガリー文化(料理)を気にいるのも頷ける。
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グロリエッテからは歩いて坂を下りながら宮殿へ戻った。裏庭が綺麗に手入れされていて本当に綺麗。
シェーンブルン宮殿は、ウィーンを代表する観光地でありながら、人が多すぎず贅沢で上品な時間を過ごせた。
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目と耳と鼻で芸術と文化を堪能
続いては市街地にあるペーター教会へ。
ペーター教会は、毎日15時にパイプオルガンの無料コンサートが開かれており、その時間に合わせて向かった。
ウィーンのトラムは、ブダペストやプラハと異なり、冷房が効いていて快適だ。
最寄駅のシュテファン大聖堂一帯の旧市街の街並みが美しく、想像以上に街の雰囲気も華やかで素敵だった。華やかさもありつつ、一つひとつの建築デザインが主張しすぎず、お互いが調和していて良い感じ。これがウィーンの建物の特徴かも。
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周りにはレースのようなものが柱全体にかかっている。
とても綺麗な柱だが、14世紀から17世紀にわたって大流行した感染病の終息を記念して建てられた。
感染病の恐ろしさは我々も新型コロナで承知しているが、当時の医療技術はさることながら衛生観念ひとつとっても酷かったという話を聞いているため、感染病の流行は何事にも変え難い恐怖の日々だっただろうなと思う。
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外観は質素に見えるが内装は…
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バロック様式を象徴する派手!豪華!なつくり
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心地良すぎて耳福!家族全員うたた寝してしまう。
ペーター教会の目の前には馬車が待機しており、
弟が「パカッパカッ」と馬の真似をして、乗りたいアピールがすごい。
シェーンブルン宮殿でもお馬さんが待機していたため、本人は乗馬する気満々のようだ。
一旦知らんぷりして(笑)、王宮を歩きがながら国立図書館へ。
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国立図書館は、内部に入った瞬間古書のかおりに包まれた。昔から保管されている様々な蔵書があるが、展示物を見ると音楽関係が多いような気がしたため、音楽関係の蔵書が多いのだろうか?
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バロック建築だからか余計にそう感じられる。
グラーベン通りに戻り、街の中心シュテファン大聖堂へ。
思った以上に大きい!迫力満点!!!
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ツンツンしているから外装はゴシック建築
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内装は装飾が細かく派手なバロック様式
一度知らんぷりしていたお馬さん事情だが、弟の乗りたいアピールが静かに強いので、いっぱい歩いて付き合ってくれたし、機嫌を取りたくなり、ご褒美にお馬探しの旅に出る。
ペーター教会や王宮周辺など、歩き回っていた時間帯には出番待ちのお馬さんをよく見かけたのに、肝心な時にいない!
シュテファン大聖堂を一周すると、お馬さんのにおいはするが姿が見えない…。
このとき時刻は午後5時。
もしかしてお馬さん退勤しちゃったかな???
明日お馬さんに乗ることを約束してあげた。
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ウィーン最古のレストランで舌と目で歴史を堪能
お腹が空いたので早めの夕食。
本日は、モーツァルトやベートーヴェンなどの作曲家が通い、今でも彼らのサインが残っている老舗レストランへ。
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歴史を感じられる空間で優雅に食事を楽しめる。
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老舗レストランでも、一皿一皿が馬鹿でかい!笑
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付け合わせの白い野菜は筍に似た食感だった
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「これ頼んでいませんよ?」とウェイターの方に伝えたら、
「この煮込み料理のサイドディッシュです」とのこと。
サイドディッシュにしては、しっかりとメイン級の量!
ポテトも美味しい!
どれも本当に美味しかった!!!
オーストリアの料理なんて正直期待していなかったが全部口に合う。飽きることない。
さすが当時のハプスブルク帝国が、周辺地域(国)から美味しいものをウィーンに集めてきただけあるなぁ。
会計を済ませると、ウェイターさんがこのレストランの歴史が書かれたリーフレットを渡してくれた。
なんと日本語版のリーフレット!
よく日本人と分かったなぁ。
老舗にも関わらず、注文がモバイルオーダー式で言語を日本語に選択していたからかな?
そうそう!
この店といえば冒頭にも述べた通り、著名人のサインが残る部屋がある。
もう先客がいて見れないかな?とダメ元で聞いてみたら快く案内してくれた。
誰もいない!良かった!
予約がなければ開放しているのかも。
何事も聞いてみるもんだ。
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ウェイターさんが長い木の棒で教えてくれる
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食事はさることながら、このような歴史と伝統・文化を感じられるレストランで、一種の観光を楽しめた気分!最高!
この旅行で何気に初めてのウィーン丸一日観光。
今日一日でウィーンのハイライトを詰め込んだが、ウィーンはとにかくコンパクトで回りやすい!
ウィーンはハプスブルク家の繁栄とその歴史、さらに芸術と文化の街だと改めて思い知らされた。
明日の午前はさくっと隣国スロバキアの首都ブラチスラバを巡り、午後に続きのウィーン観光。
明日も楽しむぞ!
本日もご覧いただきありがとうございました!
ダンケ・シェーン!
7日目に続く…
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