今日の一問 2024/11/19


我が校の生徒も日々多くの人が利用している京阪電気鉄道は、1906年(明治39年)11月19日に創業され、本日で118周年を迎えますが、その創立者とは、「近代日本資本主義の父」とも呼ばれる誰?

作問: MAKO.
  1. 前島密

  2. 伊藤博文

  3. 井上勝

  4. 渋沢栄一





正解は……





4. 渋沢栄一 です!少々簡単すぎたでしょうか?

Instagramストーリーでの正答率はこの通りでした。

  1. 前島密 (2票) 3%

  2. 伊藤博文 (3票) 4%

  3. 井上勝 (6票) 8%

  4. 渋沢栄一 (67票) 85%

以下が解説となります。

1.前島密(1835-1919)

明治初期、日本に郵便の仕組みを築いた人物であり、「日本近代郵便の父」とも呼ばれています。現在でも使用されている「郵便」「切手」「葉書」「小包」「為替」「書留」などの言葉を定めたほか、1円切手の肖像にもなっていますね!

渋沢栄一との関係は、共に明治政府へ仕官した同僚であり、廃藩置県、郵便制度、鉄道、租税、度量など新制度を次々と成立させていきました。そんな中で全国へ郵便ネットワークを作るための工夫として、"地元の名士(名主や資産家)に土地と建物の一部を無償提供してもらい、その代わりに彼らを「郵便取扱役」に任命し身分を与え、「公務」である郵便業務を請け負わせる"という施策をとり、それが迅速な普及を後押ししました。
こうした彼の活躍は、NHK大河ドラマ『青天を衝け』の中で三浦誠己さんによって演じられています。

2.伊藤博文 (1841 - 1909)

 百姓の身分から松下村塾を卒業し勉学に励み、初、5、7、10代内閣総理大臣と、初、3、8、10代 枢密院議長を務めるほか、立憲政友会を結党し初代総裁、初代貴族院議長、初代韓国統監なども歴任し、近代立憲主義社会の基礎を築きました。一部では、伊藤のことを立憲主義・議会政治の父と評する書籍もあるようです。

…今さら紹介するまでもないですね。


3.井上勝 (1843 - 1910)

別名を野村弥吉と言います。他の3人に比べると知名度は低いかもしれませんね。明治期の鉄道官僚であり、「日本の鉄道の父」と呼ばれています。 1872年には鉄道頭専任となり、新橋・横浜間に日本初の鉄道を開通させました。逢坂山トンネルを開通させるなど、技術者の育成にも力を入れました。伊藤博文とも交流があり、幕末にイギリスへ留学した井上聞多、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤博文らとともに長州五傑として数えられます。

4.渋沢栄一 (1840 - 1931)

「日本資本主義の父」「実業界の父」「金融の父」など多様な異名を持つ渋沢は、株式会社の仕組みを導入するため、日本で初めての銀行を設立したり、約500の企業設立、600もの社会事業などに関わるなど「東の渋沢、西の五代」とも称されました。

「道徳経済合一説」のもと、京阪電気鉄道を創立し、1910年には大阪・天満橋駅―京都・五条駅間が開通し、1949年、京阪本線・交野線・宇治線・京津線・石山坂本線の各路線が分離譲渡される形で京阪電気鉄道株式会社(2代)が発足しました。現在も使われている京阪グループシンボルマークは、2008年に一新された、イニシャルの「K」を図案化したもので、上のオレンジは「暖かさ、趣」を意味する旗を、下はブルーグレーで「安全安心、やさしさ、心のこもった」というグループの基盤を表現し、風になびく旗と基盤が一体となって「人を思い、潤いのある“街と暮らし”を共に創る」というブランドコンセプトを表現しているようです。


作問・解説 by MAKO.

【参考】


いいなと思ったら応援しよう!