Web小説の自動生成と、感想文の自動生成
Web小説のタイトルや本文をランダム生成するWebツール「bun-cho」、感想文自動生成ツール「質問に答えて、感想をつくる」が面白そうだったので、試してみました。
小説自動生成ツールbun-cho
AI-TRPGという、AIが提示した次の文章を候補から選ぶだけで小説が書けちゃうという機能をお試しします。
そうして書けた文章がこれです。
「ここはいったいどこなんだ?」
異世界転移のクエストが進行中だ。そして、いよいよ勇者が俺に問いかける。「なんで俺たちがここにいるんだ?」
俺はあまりのことに、混乱する。勇者が俺の様子を気にしている。「なんで俺たちがここにいるんだ?」
俺は勇者に尋ねる。「なんでって......俺たちは特別なんだ。異世界人は、特別なんだ」
俺は勇者に問う。「特別なもの?」
勇者は俺の疑問には答えない。「特別なものってなんだ?」
なかなか難しいです。がんばって脈絡がありそうな候補を選びましたが、話が堂々巡りしてしまって、のっけからいきなりツマンナイです(汗)
うまく面白い流れに乗れたら、いい感じの候補が表示されるのではないかと思います。「設定」でパラメーターを変えてみたらいいのかも?
こういうツールがさらに進化して一般化したら、面白い小説を書くスキルというのは、そういったパラメーター調整のセンスによるものになっていくかもしれないですね!?
感想文自動生成ツール「質問に答えて、感想をつくる」
そして、感想文を自動で生成してくれるWebツールがあるのも今朝はじめて知りました。
「質問に答えて、感想をつくる」という、わかりやすいツール名です。これはかなり役に立ちそう!!
さっそく利用してみました。
椎堂かおる様
初めまして、突然のメッセージ失礼します。
本日は、「脱力系勇者とめぐる、はじめての異世界転生」につきまして、どうしても感想をお伝えしたく筆をとった次第です。
胸がジーンと暖かくなり、幸せな気持ちになりました。特に勇者が踊るシーン。温泉があれば異世界なんてどうでもいいなと思いました。
お忙しいかと思いますが、無理のない範囲で創作を続けていただけると、大変うれしいです。
最後になりましたが、これからも椎堂かおる様のこと、応援しております。乱文失礼しました。
返信、どうぞお気遣いなく。
上記の文章で私がキー入力したのは太字で書いてあるところだけです。それも、文章を書くのではなく、アンケートのようなフォームに必要事項を埋めていくだけです。
あとはプルダウンメニューで選んだものが自動的に入力されて、感想文の体裁に見事にまとめられています。
もう十分に仕上がってる! すごい!!
とは思いますが、これだと誰が書いても同じ文章になってしまうので、このツールを大勢が使っていると、自動生成だなって作者さんにバレバレになりそうです。
自動生成に使う文章の候補にバリエーションがあれば、その組み合わせが無限大に近づいて、人間が書いたようなナチュラル〜な文章になっていくのではと思いました。
文体も選べたりすると、もう、自動生成かどうかなんて分からないでしょうね。人間が頭の中でやっていることを、ツールが代行してくれる感じでしょうか。便利です。
まとめ
AIで自動生成された小説を読んで、AIで自動生成した感想文を送るなんていう時代がもうすぐそこに!?
文章をいちから自分で書くのって、なかなかハードルの高いものですから、こういう便利なツールが手伝ってくれたら、ストレスなく楽しく書ける人が増えるかもしれません。
また、こういう機能の開発にあたり、ネット上の公共の場で書くのにふさわしくないフレーズを選択肢にいれないことで、いま問題となっている、誹謗中傷などが防止できる効果もあるかなと思います。
そういった分野でも期待される機能ではないでしょうか。
それと表現の自由さとの兼ね合いがどうなっていくのか、自分でもものを書く人間としては気になるところです。