野球バッティングスキルアップの鍵とは?
みなさん、こんにちは。
野球のバッティング動作のスキルアップにつながる内容をお伝えしたいと思います。
そのカギは「カウンター動作」「重心移動」「回旋運動」にあります。
重心移動には2種類あり、どちらを採用するかによって、
ボールの飛距離やスイングのパワーが異なるため、
バッティングのパフォーマンスを上げるためには、
ぜひ読んでいただきたい内容になっております。
非対称性カウンター動作×重心移動①
野球のバッティングでは、
カウンター動作だけではなく、重心移動も一緒に行われています。
その重心移動にも種類があり、
どちらと組み合わせるかで、パフォーマンス力に違いが生まれます。
▽重心移動の種類
①日本版
②韓国版
日本版の場合、
以下のようにバッティング動作が行われます。
①両手を左上に伸ばす
②両肘を曲げながら、正中線を超えて右下に移動する
→右足に重心をのせる
③両肘を曲げたまま、正中線を超えて左下に移動する
→右足の拇趾級で蹴り、股関節を内旋させながら、左足に体重をのせる
④両肘を伸ばし、曲げ戻しながら、正中線を超えて右下に移動する
→カラダが前に流れる
⑤両手を左上に伸ばす
動作について、一部解説します。
③では、右肘が正中線をこえることで、
本来ならば右の肩甲骨が、左の股関節に近づく必要があるのですが、
身体が前に流れているため、左の股関節が前方に移動します。
そのため、右の肩甲骨と左の股関節が近づくことができず、力が抜けてしまいます。
④では、本来ならば左肘が正中線をこえることで、
左の肩甲骨が右の股関節に近づくのですが、
身体が流れることで体幹部が捻転し、左の肩甲骨が右の股関節から遠ざかります。
左肘が身体の裏側にきているのが確認できます。
それに加え、トップでは頭の位置が右足の上にあり、
フィニッシュ時には頭の位置が左足の上にあります。
頭部が足のスタンスと同じ幅で移動しているのです。
頭の位置がかなり変わってしまっており、
「ボールとの距離感」や「ベースまでの時間軸」の情報を脳が正しくキャッチできず、
「このボールはこう打てば」という推測がズレたり、
「思ったより振り遅れている?」などと、思考と身体がマッチしないのです。
つまり、空間を把握する認知能力が欠如してしまうのです。
また、カウンター動作(対角線上の肩甲骨と股関節が近くこと)が
適切に行われていないため、運動エネルギーが抜けてしまい、
「ボールに当たっても、飛ばないよね」というフォームになってしまっています。
正しくボールを把握できないうえに、
自分の身体にエネルギーを蓄積できない打法、
これが「日本版重心移動」の特徴であり、マイナス要素なのです。
もし、日本版重心移動を活用したバッティングをするのであれば、
「対称性」の動きを採用したほうが、下半身の水平移動に合うでしょう。
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