選手の特徴別トレーニング構成術

みなさん、こんにちは。

学生に指導していると、色んなタイプの選手がいると思います。

走るのが得意な選手。
持久力のある選手。
ジャンプが得意な選手。などなど

また、選手個人だけではなく、学年やチームメンバーによっても特徴が表れるかと思います。

選手の特徴や目標によって、指導者はトレーニング内容を変えているでしょう。

過去多くのバレーボール部にてトレーニング指導を行ってきた結果、
選手の特徴とそれぞれに対する鍛えるべき事柄が見えてきました。

今回は選手のタイプをカテゴライズ、それぞれに必要なトレーニングについて
お伝えしていきたいと思います。

選手のカテゴライズ

今回の記事では、特に「ジャンプ力」に特化したカテゴライズになっています。
また、まだまだ成長途中である、発展途上中のジュニアアスリートについてを分類しました。

結論としては3つに分類できるかなと思っています。

①膝を浅く曲げた状態で高くジャンプできる選手
②膝を浅く曲げた状態ではジャンプできない選手(深く曲げたらできる)
③膝の屈曲がどのような状態でも、そもそも高くジャンプできない選手

これらの選手は具体的にどのような状況かというと...

①膝を浅く曲げた状態で高くジャンプできる選手
 →遅筋群と速筋群をバランスよく使っている

②膝を浅く曲げた状態ではジャンプできない選手
 →遅筋群連鎖で動いている

③膝の屈曲がどのような状態でも、そもそも高くジャンプできない選手
 →遅筋群が足りてない

カテゴライズ別トレーニング内容

①~③のそれぞれのカテゴライズに対し、
どのようなトレーニングメニューが良いのか考えてみます。

2つ例えを出してみます。

まず1つ目は、練習量があまり多くとれないチーム(平日2時間・休日半日程度)です。

この場合、③の選手が多いのではないかと考えます。
まずは、柔軟性獲得と並行して各種競技に合わせた遅筋群の獲得が求められます。

時間の関係上、練習時間が短いと、継続的に遅筋群に刺激を入れることができないため、競技のなかで必要な筋肉量を鍛え上げることができないのです。

とはいえ、筋肉を鍛えるだけでは、しなやかな動きをすることができなくなってしまいます。
関節への負担が大きくなり、ふとした動きで靭帯損傷などのリスクがあるので、
柔軟性の確保や、特に練習終了後のストレッチは念入りに行う必要があります。

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「変わらないことは変わり続けることだけ」それはトレーニングも同じです。常に変化を恐れず、現場で試行錯誤を繰り返し、近い将来、日本発信のメソッドがグロバルスタンダードになる日がくるでしょう。その根幹となるものを創作し公開します。(毎週月曜日にお届けします)

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