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バスケにおけるボディコンタクトの考え方

今回はバスケットボールにおけるボディコンタクトの考え方をテーマに、
"3つ" の提言をしたいと思います。

バスケットマンに送る "3つ" の提言

今年はとある高校のバスケットボール部にて
トレーニング指導を行ってきました。

その内容とは…

①トレーニング再興戦略
②胸椎と股関節の連鎖トレーニング

チームの監督さんから課題を聞くと、
自分たちより少し強いチームと対戦すると、
あたり負けしてしまうこと、とのこと。

そんなトップチームと勝負するには、
個人的にはチームとして "3つ" のことを、押さえておくべきだと考えています。

①スペックの違い
②遅筋群の連鎖運動
③そもそもスタイルを変化させる

さて、これらがどんなことを意味しているのか、
一つひとつ紐解いていきましょう。

自分にあった筋肉量とは?

まずは、「①スペックの違い」についてです。

あたり負けしないために質量を増やす

こんな概念から、沢山ウエイトトレーニングを行い、
たらふくに食べて寝るという、まるで牛のような生活をすると、
身体が大きくなることは皆さんも想像がつくと思います。

ウエイトトレーニングを行うということは、
「直線的な動き」が多くなります。

負荷がかかった際に、単純な動作では衝撃を逃すことができず、
そのまま受け止めてしまいます。

体重も増えているので、余計に負荷が大きくなり、
「怪我が増えて当たり前だよね」と想像できるかと思います。

このような方法で身体を大きくし、
強靭な肉体を創った場合、多くの選手は身体を壊してしまい、
テーピングで関節を固定するのが勲章みたいなモノになってしまいます。

また、人それぞれには適切な筋肉量があると考えています。

筋肉をつけたとしても、身体性を維持できる許容量があると思っていて、
その許容できる量を越えて筋肉がついたとき、
重力に対して自分の身体をバランスよく姿勢維持することができなくなると思うのです。

さらに、イチローは「身体を動かすためのレセプター機能を失う」と言っており、
つまるところ固有受容器の働きが悪くなり、
神経伝達の促通が鈍化してしまうことが考えられます。

そのため、質量が重くなることからスピードが遅くなることに加え、
脳から筋肉への指令が遅くなることから、スピードがDOWNしてしまうのです。

その状態で、無理矢理に動かすものだから、
身体への負荷は高まり、故障をするリスクはますます上がってしまうのです。

要するに、あたり負けをしないバスケをするには、
筋肉をつけても、身体性を維持できる許容量の大きい選手を連れてくることが大事です。

それが、「スペックの高い選手」=外国人選手なのです。

実現可能な戦略なのかどうかは一旦おいておき、
それほど日本人は筋肉量を増やし、
あたりに負けない体型を作ることが難しいということを理解してもらいたいです。

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「変わらないことは変わり続けることだけ」それはトレーニングも同じです。常に変化を恐れず、現場で試行錯誤を繰り返し、近い将来、日本発信のメソッドがグロバルスタンダードになる日がくるでしょう。その根幹となるものを創作し公開します。(毎週月曜日にお届けします)

石川貴之が全国各地を旅しながら、トレーニング指導で得た発見を文章化し配信します。当然に、「今」考えていることや「今」見ているものになるため…

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