春のストレスは肝臓に原因あり!?

みなさん、こんにちは。

今回は春に養生すべきといわれている「肝臓」について、
その機能と養生法をお伝えしようと思います。

すでに季節は夏ですが、
この春にどのような症状があったのか、それは肝臓に関係していたのかを振り返ってみましょう。

そして、来春の養生に生かしてもらいたいトピックになっています。

肝臓の機能①

東洋医学的に、各季節ごと疲れやすい五臓六腑があります。
春は「肝臓」と「胆のう」が疲れやすくなります。

肝臓は「感情を主る臓器」とも言われています。
春の時期にイライラしていたなーという記憶がある方は、
もしかしたら肝臓に疲労が蓄積し、
自らの感情がコントロール不能に陥っていた可能性があります。

肝疲労 = 感情のコントロール不能

今年はコロナ禍にあるため、特にストレスが溜まりやすい環境でもあります。
また、春は進学や入社、転勤など、新生活を迎える方も多いため、
環境の変化により心が病んでしまうケースも少なくありません。

高校や大学の部活動で今まで多くの指導に携わってきましたが、
新入生は部活・授業・通学・寮生活などと、
さまざまな環境に対応する必要があります。

新しい生活は楽しみでもあるのですがその反面、
「この子、耐えられるかな?」と心配なケースも多くみてきました。

要するに「感情のコントロール不能 × 環境変化への対応」の悪魔の掛け算により、
深い闇に葬られることが考えらます。

「なぜ、肝臓が疲れるこの時期に、新天地に向かう人たちが多いのか!?」と思うのと同時に、
そのリスクマネージメントはかなり重要な課題であると考えています。

当然、「よく寝て・よく食べて・よく遊んで」と基本的な三原則は大事です。
しかし、「よく遊んで」に関しましては、このコロナ禍により
エンターテインメントで心をリフレッシュすることは難しいです。。。

なので、基本的な三原則以外のリスクマネージメントとして、
「肝臓を養生」し、感情をコントロールすることが重要となるのです。

肝臓に疲れがでてくると、
カラダを捻じり辛くなってきます。

カラダの捻じり可動域が狭くなっている人は、
肝臓が悲鳴を上げている表れなので、要注意です。

養生のために、毎日カラダを捻じるようなストレッチをしましょう。

肝臓の機能②

ヒトには「新しい脳」と「古い脳」があり、
前者は肝臓と、後者は心臓と、深く関係しているそうです。

感情というのは、「新しい脳」がコントロールしているということが分かります。

改めて春夏秋冬それぞれで、カラダの器官を生成する表を確認しておくと...

春 = 腱
夏 = 血液
晩夏 = 筋肉
秋 = 肌
冬 = 骨

このようになります。

「夏 = 血液」となっており、それは心臓が関わっています。
しかし、実は東洋医学的な肝臓の役割は、血液にも深く関連しています。

血液に関して、心臓と肝臓は役割分担をしているのです。

心臓 - 血液の「循環」
肝臓 - 血液の「貯蔵」、カラダの各部へ送る血液量の「調整」

肝臓に貯蓄する血が不足すると、
肝血虚を引き起こしたり、血が滞ったりします。
貧血もこれが原因だったりします。

ここから先は

1,472字
「変わらないことは変わり続けることだけ」それはトレーニングも同じです。常に変化を恐れず、現場で試行錯誤を繰り返し、近い将来、日本発信のメソッドがグロバルスタンダードになる日がくるでしょう。その根幹となるものを創作し公開します。(毎週月曜日にお届けします)

石川貴之が全国各地を旅しながら、トレーニング指導で得た発見を文章化し配信します。当然に、「今」考えていることや「今」見ているものになるため…

いつも応援してくださる皆様に石川貴之は支えられています。「スキ」ボタンをポチっていただけると、さらに励みとなります。