推進力高めるコツは踵にあり
前回に引き続き、今回も「母趾球への体重の乗り方」についてのお話です。
母趾球への「荷重の質」は、推進力に大きな影響を与えます。その「荷重の質」が「横方向への移動」という動作によって高まりそうですよーというのが、前回までの話でした。
ランニングってのは前に進む運動ですから、走ってる最中に「横方向の移動している」という自覚があるランナーはほとんどいないでしょう。
もちろん、実際に横歩きや横走りで前方向に進んでいるランナーはいませんから、「横方向に移動している」わけではないんですが、とはいえ、横方向に移動する身体捌きを、前方向に移動するランニング動作にブレンドすることによって、母趾球への荷重の質が変わります。
そこで、今回は横方向に移動する際の「踵の転がり」に注意を向けてみます。踵をどのように転がすか?が、実は母趾球への体重の乗り方に大きく影響するんですね。
ではまず、横向きで歩いてみましょう。この動画のように、バナナの軌道をイメージしながら。
https://youtu.be/3YTtlp3MML8
そのとき、足裏の感覚に注意を向けます。踵、地面(床)に着いてますか?
横移動しながら踵が外側から内側に向けて転がる感触を確かめます。いかがでしょうか?踵、転がってますか?
大事なのはここからです。こちらの動画をご覧ください。
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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員