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脚の痛みが長期化してしまう理由と対策

実は僕、ゼロベースランニングのオンラインストアから「CHIMERA EVERYDAY(中鎖脂肪の補助食品)」をご購入いただいた方には、CHIMERA EVERYDAYの活用方法やファットアダプテーションのやり方のアドバイスだけではなく、脚の痛みなどのご相談にも乗らせていただいてまして(もちろん無料です)。

この手のご相談は涎が出るほど大好物でして、基本メールやLINEなどのテキストでのやり取りではあるんですけど、テキストだけでは厳しそうであれば簡易的な動画を作ってアドバイスしたりしてます。

それで、ちょうど今朝のことです。

あるご購入者(A)さんが「左腸脛靱帯炎の痛みで困ってる」とのことだったので、メールで数回やり取りさせていただいたんです。

腸脛靱帯炎というと、ランナー界隈では「治りにくい症状」の代表格かと。もしかしたらあなたも経験があるかもしれませんし、今まさにこの症状で悶々としてらっしゃるかもしれませんね。

このAさん、先日100kmのレースで完走されたんですけど、その際に症状が発症したそうで、それ以降、立位姿勢で膝を上げるだけでも痛みが出るということでした。

ちなみに、腸脛靱帯炎で痛みが出る動きって、たいていの方は「膝を上げたあと、膝先を伸ばそうとするとき」です。

ただAさんの場合は、膝を上げようとするときにも痛みが出てしまう。これは、大きなヒントです。

この場合、痛みが出る原因は「まだ炎症が強く出ている」もしくは「膝を上げる一連の動作のどこかに不要な力みが発生している」で、僕はおそらく後者だとにらみ、Aさんにこの動画のように、手で太ももを上げていただきました。

すると「痛みは出ません」とのことでした。

なぜ「脚の力だけ」で膝を上げると痛いのに、「手の力を加える」と痛みが出ないのか?

それは…

「膝を上げる」という一連の動作に関わる筋力発揮のパターンにバグがあるからです。

つまり、そんなに力入らなくて良いところに過剰な力みが入り、もっと力が入らなければならないところに必要な力が入ってないということです。

手で脚を上げると、脚の力は要りませんから、このバグが表出しないわけです。だから痛みが出ない。

ということであれば、このバグをどうやって修正するか?というアプローチが必要です。

そのアプローチとして、今日は2つ挙げたいと思います。

まずひとつは、先ほどお伝えした「痛みが出る動作を他動で動かして、痛みを感じないことを身体に教えてあげること」です。

そしてもう一つは「ゆっくりゆっくり、膝を上げること」です。

この2つのアプローチの核心は…

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員