【働き方】日常の大切さと関係性
<おじさんDX Vol 596>
とある役職者から、部下の育成について相談を受けましたが、どうもうまくマネジメントが出来ていない様子なのです。
✅忙しさ故に
その役職者は、部下に対し結果的に放置しているのです。
その要因は、自身もプレイヤーとして忙しく時間が取れないところにあります。役職者は、これではいけないと思いつつも育成に関われていないコトを自覚している様子です。
仕事で想いがあっても出来ないコトこそありますが、今回の件は重要なコトですので「優先して」やらないといけないのです。
この役職者が、部下の面倒を見る時間がない要因として、部下の為と思っている行為が、実は部下の為になっていない日常があったのです。
✅日常の大切さ
前述で部下の為と思っていたコトが、実は部下の為になっていなかった日常があると書きましたが、この役職者は会社から「部下に残業をさせないよう指示」されているとのコトでした。
会社のもくろみとして人件費削減の狙いもあるでしょう。昨今、定着率が下がっている現状なので、若手を中心とした部下の離職は、会社の課題でもあります。
よってこの役職者は良かれと思い…
部下が出来る(部下に振るコトの出来る)業務まで自宅に持ち帰ったり、居残り残業をしたり、休日に出勤したりしていたのです。
生産性という観点から、このような働き方に私は反対です。
しかし、この役職者の置かれている状況も理解出来ます。
この役職者が気付かなければいけないのは、部下に代わって仕事をするのではなく、育成に時間を割くというコトなのです。
時間が育成に割けず、部下との信頼関係が生まれないコトが、悪循環となっているコトなのです。
日常的に部下を見ているというのは大切なコトです。
それが部下に伝わっているのかはもっと重要です。
上層部は結果しか見ていないとなったり、現状の課題や報告がないばかりに…。
問題が発生している現状に気付けないのです。もちろんこの役職者と上層部の間の信頼関係の低さが、関係性に影響しています。
✅日常の大切さの一例
私はこの役職者の方に問いました。
この決断は勇気が必要です。持続性という視点からすると、悪しき慣習は断ち切るくらいの勇気が必要なのです。
断るとは言え、言うだけなら簡単ですが、この役職者との関係性が薄く相談できないとなると、悩みに悩み葛藤するのが本音ではないでしょうか。
関係性の連鎖、悪循環なのです。
部下との日常の大切さの一例として
忙しいのは誰しも忙しいのですが、優先順位は心掛けたいものです。