【😁おじさん三人の浅知恵】生産性を考えてみた話

＜おじさんDX Vol 208＞

生産性向上しましょう！とよく聞きますが、いつものグダグダなおじさん三人でこの生産性について、少々考えてみました。（4200文字程の記事です）

✅生産性とは

生産性はアウトプット（産出）÷インプット（投入量）

生産性は、主に「物的生産性」と「付加価値生産性」の2種類があります。

✅物的生産性

生産物の大きさ、重さ、個数といった「物量を単位」とした生産性のこと。アウトプット（産出）の対象を「生産量」「販売金額」としたもの。

✅労働者1人当たりの物的生産性「生産量÷労働者数」
1人で10個作る＞2人で10個作る　1人で10個作った方が生産性が高い。

✅1時間当たりの物的生産性「生産量÷（労働者数×労働時間）」
1時間で10個作る＞10時間で10個作る。　

✅付加価値生産性

生産物が売れ、企業に入る金額ベースの付加価値（利益、粗利、儲け等）を単位とする生産性。アウトプット（産出）の対象が「付加価値額」となります。付加価値額とは、企業が生み出した金額的な価値という意味です。

✅労働者1人当たりの付加価値生産性「付加価値額÷労働者数」
1人で1万円の利益＞2人で1万円の利益　
✅1時間当たりの付加価値生産性「付加価値額÷（労働者数×労働時間）」
1時間で1万円の利益＞10時間で1万円の利益

色々指標があるのですが、少ない原価で大きな利益、少ない人数で大きな利益なら、より儲かるという図式なのは、普段の生活でも意識出来ます。

✅日本は労働生産性が低い

報道などでもこうした話題はありますが、日本の生産性は低いのは事実です。GDPは世界3位ですが「世界人口白書2021」によると日本は世界11位となっています。

この労働生産性の低さを欧米並みにして、生産性を向上させましょう！というのが、各種報道やネットの世界での大半の主張なのです。

労働生産性の国際比較2020 | 調査研究・提言活動 | 公益財団法人日本生産性本部

✅おじさん三人の勝手な推測😁

日本の労働生産性が主要先進7ヵ国（Ｇ7）で最下位だったと発表された時には、日本の労働生産性が低いなんて言われると、これ以上に働かないといけないのか...と思った事もあります。

日本の労働生産性G7で最下位 : 日本生産性本部

日本は、最下位😅の状況が続いています。この状況の何がまずいのかと言うと「同じ時間を働いても生む価値が低い」と言う事なのです。

中には、長時間働いても実質の生産物なり価値が、同じ以上かそれ以上であれば、問題ないと言う見解もあるのです。

✅例：10時間で10万円（1時間あたり１万円）
　　　  20時間で10万円（1時間あたり5千円）　

※同じ10万円（総量）には、変わりないということですが、ここにはその時間分の労働力が、かかっています。付加価値としてみれば時間が短い方が当然生産性が高いのです。

しかし、生産性にこだわるあまり労働時間が短くなり、生産量そのものが減る事もあるのです。また、労働時間削減の為に残業禁止にすると、残業代が減り、実質収入減などの弊害もあります。

私        :  労働生産性が低いと言われると、納得いかない気分があります。
Gさん ：自分達の働きが悪いと間接的に言われているようですね。
YSさん：日本人は、一部を除き長時間働いていますね😉
私        :　業務効率向上とは違う気が、しますが....。
Gさん ：自分も含めて勘違いしている人や混同している人は多い。
YSさん：労働人口の減少が、1人当たりの労働生産性向上につながる可能性も...。

私        :　要は、お金にならない事に労働力を注ぎ過ぎでは❓
Gさん ：長時間働けば、働いているというような日本の風土もあります。
YSさん：家電もそうだけど、価格以上にサービスが高品質過ぎる。
Gさん ：働いても働いても社員が潤わないのが課題です。
私        :　社員でもあるけど、立場が変わると消費者でもある。
Gさん ：会社員は、ある意味消費の大票田。
YSさん：物欲がないのではなく購入する気になれないのが、本音。
Gさん ：先行きが心配だから...。特に就職で苦労した世代を中心に。

日本的な文化は、付加価値という面を見ると、如何に今まで金額に表れない事に対して労力を注いで来たのか...となるのです。

それが良さでもあったのですが、世界的に見て「労働のあり方を」見直すどころか改革する時期にすでに来ているのです。

✅個人では限界がある❓

働き方は個人で選択こそできますが、日本の9割が会社員です。会社という組織自体が悪いのではなく、この会社での働き方のあり方に問題があると推測するに至りました。

私        :生産に対する原価を下げる＝低賃金に繋がっている❓
Gさん ：残業をしないと生活出来ないとなっている。
YSさん：企業は、個人に責任転換をしているだけ。
私        :金は天下の回り物というくらいだから。
Gさん ：社員の収入を上げないと、回りまわって生産性は向上しない。
私        : 消費を増やすには、先の安心や心の余裕は必要。
Gさん ：貯蓄や投資だけでは、金がサイクルしにくいからね。
YSさん：あとは企業が、内部留保し過ぎというのもある。
Gさん ：企業の設備投資は必要。これも個人と同様で先行きを懸念して設備投資が鈍っていると思う。
YSさん：アメリカでも問題になっているけど、株主第一主義もかな❓
私        : だけどアメリカは、まだ生産性は高いでしょ。
Gさん ：産業が衰退している日本とアメリカの差だよ。

消費の側面を見ると、社員の収入が生活ギリギリでは、消費にも限界があります。一部に富が集中するような状況は、生産性向上の妨げになると思うのです。

「そんな事は出来ない」と思われるかも知れませんが、原資をどこから都合するのかは、課題であると共に今までと違う方法で行わないと、今まで通りに終わるのです。

「経営者の報酬」を減らして最低賃金を引き上げよ | 国内経済

✅日本の労働生産性が低い原因は❓

✅低賃金で高品質を求める企業姿勢。
✅派遣社員に代表されるような低賃金の雇用形態。
✅消極的な企業の投資への姿勢。設備投資、人的投資。
✅先行きを懸念しての貯蓄傾向。
✅内部留保が多すぎる。
✅船頭ばかりの経営体制。
✅従業員への責任転換。
✅低価格販売路線から脱却できない体制。
✅輸出産業への国を挙げた体制不備。
✅最低賃金が低い。
✅高齢者の活用不足による労働力の減少など。

それこそ付加価値という利益が出る仕組みが必要なのです。

私        :　やる気を出しましょう！頑張りましょう！となっても...。
YSさん：人によっては、これ以上に💦ってなると思う。
Gさん ：ウチの会社は、付加価値を生まない役員が多く、改革した。
Gさん ：これは実に大変だったよ😅
YSさん：分子を上げれば、数値上は向上しますよね...😁
私        :分母は、労働時間を短くして、生産物は今までかそれ以上に❓
Gさん ：それもあって、DXやAIと言われているのです。
YSさん：労働生産人口も減るから、働き手の活用が必要なのです。
Gさん ：赤字の働き手を生まなければ、付加価値は増えるよね。

私        :　分子を上げるのは、個人でなかなか困難では😅
Gさん ：アイルランドは、税制改革をして大企業を誘致したからね。
Gさん ：大企業が、本拠地をその国に登記しただけで、労働生産性が変わるもの事実。今回は国だけど、日本国内でも自治体によって税収が全く違う事なんてよくある話。その地域の人がある日突然生産性が高くなったわけではなく、こうした仕組みもある。
YSさん：一概に労働の効率を上げる＝生産性の向上とは言えないのがその点なんだよ😉
私        :　個人だと、ここまでのインパクトは出せないよね😅
Gさん ：便利な言葉だから使いたくないけど、バランスなんだと思う。
YSさん：国を挙げての産業開発が必要。
Gさん ：では、その原資はどこから来る？となるんだよな...。
私        :　けれどけれどで、何もしない😁（byあいだみつお）

YSさん：何でもかんでも、個人に求めすぎなんですよ日本は。
Gさん ：過労死するまで仕事をする国民性に、それでもまだ働け、価値を生めだから...良く暴動が起きないと思いますよ...まったく。
YSさん：やらなくて良いところまで求められるからね...😅
私        :　政治の力って、改めて大切なんだと思う💦
YSさん：効率よく稼げから、もっと稼ごうに一度時代を戻さざるを得ない可能性もあるよ。
私        :　もうその時代は、おじさん世代だけで充分ですよ😅
Gさん ：少子化にしてしまった世代だからさ...おじさん連中は、自分の事もだけど、これから続く若者に少しでも良い世の中を残したい。
YSさん：誰かが、やらなきゃいけない。そうなると優秀な若者にさっさと世代交代した方が良くないですか？
私        :　それもある。世代交代は良いのですが、ツケを回すのは違うので、叩き台くらいは作らないといけないと思うけど、余計なお世話かな😅
Gさん ：世代間で争っている場合じゃないのですが、一枚岩にならないよね。手始めに自分の会社で色々改革していますが、会社でさえも困難さを感じてます。国となると時間もかかりそうです。

私        :　共通の敵を作るとか😅
YSさん：それは何？
私        :　ブラック企業を撲滅するのです😁
Gさん ：低賃金で長時間働かして対価を支払わないブラック企業は、まじめに経営している企業からすると厄介な存在。
YSさん：搾取だっけ？その分だけ手元にブラック企業は利益を残すからね。
Gさん ：悪貨が良貨を駆逐するみたいなもの。
私        :　馬鹿らしい価格競争も少しは、抑制できるのではないかと...。

＜出所：日本生産性本部『労働生産性の国際比較2018』＞

大きな改革は、個人で限られているという結論になりましたが、そうした中でも自分達が出来ることは、何なのか。

✅個人で出来ること

✅スキルアップ（IT、コミュニケーション、知識など...かなりべた😁）
✅不要な業務の洗い出し、やらなくていい事を決める。
✅時間重視。（具体的な数値で削減時間を評価する）
✅業務の可視化、コア業務への集中。仕事のゴールから手を付けていく。
✅意志を持って残業をしないようにする。など

個人で全て可能ではないかも知れませんし、既知な感じもします。生産性向上への取り組みは、意識して行動したいものです。

そんなおじさん三人の浅知恵でした。

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