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お金の失敗と成功が全て学べる映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』感想

 タイトルの通り、この『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はお金の失敗と成功が全て学べる映画です。

そして人生を失敗しないためには、一体何を大切にすればいいかがこの映画で全て分かりました。それほどこの映画は自分の価値観を変えたのです。

※ここから先はネタバレ注意です

1.映画のあらすじ


 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、3時間の映画になります。

 アメリカの中流階級に生まれたジョーダン・ベルフォートは、とてつもない野心を持っていた彼が満足できる場所を求めて、アメリカのウォール街(世界一の金融街)にやってきました。

そして22歳の時に、ある証券会社に入ります。その中で彼は、「お前は虫ケラ以下のクズでしかない。電話をとにかく掛け続けろ」と言われ、顧客に株を買わないかという電話を掛け続けます。

そして、会社の先輩にランチに誘われますが、何とその上司はお昼からアルコールを飲み、1日に2回は1人Hをして、薬物も常習的に行うというジャンキー野郎。

そんな上司に対してベルフォートは、少し引き気味でした。

ベルフォートが、入社して、半年後には念願だった証券外務員の資格をパスし、ようやく証券マンとして一人前の仕事ができると思い立った日が、まさかのブラックマンデー(1987年10月19日 月曜日に起こった世界的株価大暴落)。

そして、証券会社の仕組みがストップし、証券会社は倒産します。

妻に相談し、ベルフォートは、「絶対にお金持ちになってやる」と意気込み、色々と仕事を探しまくります。

そうすると、ある証券会社が見つかります。それが、「店頭株を顧客に売り、その手数料」で稼ぐ会社でした。

その会社が驚愕だったのは、売った株式の時価総額の50%ほどを手数料として顧客からもらっているというのです。

早速その会社に入社したベルフォートは、いきなりの電話で、言葉巧みに顧客に多額の株式を売ることに成功。

そしてゆくゆくは、独立し、自分の会社で証券を売るようになります。

その人数が、十人、二十人、百人とどんどん増え、顧客には、ゴミクズになるような株でも売って、手数料を稼ぐようになります。まずここで、顧客より自分の利益をかなり優先するようになる証券会社の本性が顕になります。

そして、ベルフォートの会社は儲かりまくり、会社内では、トイレの中で仕事中にHをするものが現れたり、人間ボーリングのような遊びをしたり、踊ったり、やりたい放題三昧。

またベルフォートは、結婚していたのですが、色々な女性と遊んでいて、それが妻にバレ、すぐに離婚してしまいました。

コカインや麻薬などにも手を出して、会社の仲間と豪遊三昧。H三昧の日々。

そして、最終的には、自分の気に入っていた女性(モデル)と再度結婚し、
子供を一人授かります。順風満帆と思えたベルフォートの暮らしでしたが、ここから雲行きが怪しくなってきます。

まず薬物に手を出していたことで、普通のHでは満足できなくなってしまっていたベルフォートは、結婚しているにも関わらず変態的なプレイを夜な夜なしまくり、奥さんにバレてめちゃくちゃ怒られます。

また夜中に遊びに出ては、薬物でラリった体でヘリで町中を旋回した後、自宅の敷地内の建物を壊しながら、家に帰宅するという行動を起こしてしまいます。

さらにやばい薬物にも手を出し、ラリっている中車を運転し、家に帰っている最中に、色々な他の車にぶつかり、警察沙汰にもなっていました。

挙句の果てに、結婚して子供までいるのに色々な女性と遊んでいたり、薬物で日々ラリっていたり、そんな生活をする姿に嫌気が差した奥さんは、ついに離婚を決意。親権も奥さんがもらうと宣言し、ベルフォートと大喧嘩になってしまっていました。

薬物や器物破損、証券会社法違反など色々な法律を犯していたベルフォートは、最終的には、自分がした行為を保安局に白状し、仲間を売ることで、自分の罪を軽くしました。

ただそれは、仲間という信頼を売ること、自分が育てた会社を見捨てることでした。

2.しくじりと人生を失敗しないために大切にすること

 ジョーダン・ベルフォートのしくじりとして、私は5つあると思います。そしてそのしくじりとそうしたしくじりで人生を失敗しないために大切なことを紹介していきます。

①大金を手にして調子に乗る

 ベルフォートは、まず自分で独立して作った会社で言葉巧みに顧客を煽動して、数百万ドルというお金を手にします。

いきなりこんなお金が手に入ったものだから、豪邸やお酒、薬物、遊び、自家用クルーザー、自家用ヘリなどに大金をすぐに使ってしまいます。

 事業がうまく行っているうちはいいですが、行かなくなったら、この大金が入ってきて、多くのお金を使う生活が常態化している中では、この生活レベルを落とすことは不可能です。

だからこそ、自己正当化バイアスに陥り、もう儲からない方法でも現実を認められずに、自分が成功した方法を変えられません。

 ここで大金を手にして調子に乗らないためには、「身近な人にイエスマンばかりをおかない」「大金が手に入ったら、すぐに換金できない財産(不動産など)に変えておく」「お金以外の幸せを見つける」ということが大切だと思います。

 なぜならイエスマンばかりをおいてしまうと、どんどん自分の行動がエスカレートして止めてくれる人がいないからです。

すぐに換金できない財産に変えておく理由は、お金が手に入っても使ってしまうとなくなるペースが早く、財産として変えておくとそれがまた永続的にお金を生み出してくれるためです。

またお金以外の幸せを見つけておかないと、人間の欲望には限りがないので、お金で新しいものを買ってもすぐにそれに飽きてまた新しいものが欲しくなってしまうという欲望のスパイラルにはまってしまい、幸せには絶対になれません。

結論として、「大金を手にして調子に乗る」と人生を失敗してしまうのです。

②薬物を常習的に使用し、ラリってしまう

 2つ目のしくじりは、「薬物を常習的に使用し、ラリってしまう」ことです。これが正直一番のしくじりだと思うのですが、薬物は人間の脳細胞を萎縮させてしまう可能性があります。特にシンナーなどを常習的に使っていた人とそうでない人を比べた場合、シンナー常習者の方が脳の大きさが小さかったというデータもあります。

 薬物を常習的に使用すると、その状態の時は気持ちよくていいのですが、正常な判断ができなくなってしまい、会社経営もまともにできませんし、感情的になる場面も多く、周囲との人間関係も悪くなりがちです。

そんな時一緒にいてくれるのは、同じ薬物常習者仲間の人です。

成功した芸能人でも、薬物を使用し、その座を追われた人も多いです。なぜ煌びやかな成功をしてお金も地位もあるはずの芸能人がそんな薬物に手を出してしまうのか自分には分かりません。

ただ薬物には依存性があるため、自分ではやめたくてもやめられないような状態になっていることも多いです。もちろん日本では法律で禁止されています。

薬物は、短期的な快楽と引き換えに人間の人生を全て奪っていきます。
ベルフォートも短期的な快楽と引き換えに、奥さんや周囲の人の信頼を失ってしまいました。また保安局にも目をつけられることにもなってしまいました。

薬物には絶対に手を出さないようにしましょう。

③多くの敵を作りすぎる

 3つ目のしくじりは多くの敵を作りすぎることです。

 多くの敵を作りすぎると、その敵との対応に追われて、自分が本当に集中すべき課題(経営者なら事業など)に集中することができません。

 ベルフォートは、顧客にゴミクズのような株を売ることでその手数料で莫大なお金を稼いでいました。

 しかし、同時に顧客からの信頼も失っていました。顧客も馬鹿ではありません。最初はベルフォートが言った通りに株を買っても、ずっと稼げなかったらいつしか気持ちは離れていきます。

証券会社の本音として、株を売買して、その手数料が取れればいいので、とりあえず顧客に大量に何回も売買してほしいと思っています。それが明らかになったのが、このウルフ・オブ・ウォールストリートという映画でした。

また他の例だと、飛行機を発明したライト兄弟は、自分たちの技術が他の人にパクられたとして何件も訴訟問題を抱えており、飛行機の発明に費やす時間がどんどんなくなってしまいました。

自分の利益は大事ですが、それ以上に敵を作らないことは大事なのです。

誰かを騙して、お金を稼ぐこともできますが、そんな関係は長続きしませんし、自分自身の悪い噂も立ってしまいます。できるだけ正直なビジネスで顧客満足を追求する方が長続きする商売になるのです。

結論として、「多くの敵を作りすぎる」のはやめましょう。

④奥さんや子供を大切にしない

 4つ目のしくじりは、「奥さんや子供を大切にしない」ことです。

なぜ奥さんや子供を大切にしないといけないかというと、それは、辛い時も自分を支えてくれるかけがえのない存在だからです。

普段は気にしないかもしれませんが、そういう自分を支えてくれる存在がいるからこそ、今の自分があるはずなのです。

 ベルフォートは映画の中で、結婚して子供がいるにも関わらず、酒池肉林の遊び放題でした。浮気もしまくり。そんなベルフォートには嫌気が差した奥さんは、離婚を決意し、親権も自分が手にすると言ってしまいます。

 奥さんや子供を大切にしない人からはいずれその気持ちが離れていってしまいます。

手遅れになる前に、今自分の身の回りの人を大切にして、愛情をかけるようにしてあげてください。

 結論として、「奥さんや子供を大切にしない」と人生で大きな幸福を手にすることができず失敗した人生になってしまいます。

⑤自分を正当化しすぎる

 最後5つめのしくじりは、「自分を正当化しすぎる」ことです。

 これがしくじりの理由は、自分を正当化しすぎると間違った方向でも気づかずにそのまま進んでしまうことになるからです。

自分を正当化しすぎて周りの意見を聞かないと、全てを失った後に、自分が間違っていたことに気づくことになります。

例えば、「秒速で1億円稼ぐ男」と呼ばれた与沢翼さんも、自分を正当化しすぎたため、会社として、国税局から多額の税金の差し押さえを受け、何百人いた社員のほとんどがいなくなるまで、自分の誤りに気づけなかったそうです。

それほど、自分を正当化しすぎることの過ちは大きいのです。

結論として、「自分を正当化しすぎる」と誤った方向に行っても気づかないため、全てを失ってしまう可能性があります。

3.まとめ

 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の「あらすじ」と「しくじりと人生を失敗しないために大切にすること」を紹介しました。

 この映画は、貧乏だった人が頑張ってお金持ちになり、その過程で色々なものを手にすると同時に最後は人生を失敗してしまうという話です。

 「お金が手に入れば、幸せになれる」とはこの映画を見た後では口が裂けても言えません。ただし、幸せになるためにはある程度のお金が必要なのも事実。

 お金持ちになる前に、お金持ちが失敗方向を知っておくには最適の映画です。

 今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをさせていただくので、良ければフォローお願いします。サポートもお待ちしています。

最後まで見てもらって、本当にありがとうございます
また次の記事で会いましょう!

#映画感想文

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