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『ワンダー 君は太陽』

原題「Wonder」

◆あらすじ◆
遺伝子疾患による風変わりな容貌を持つ少年。小学校5年生で初めて登校した彼は、偏見やいじめを受けるが、家族の深い愛情と勇気に支えられ、少しずつ困難を乗り越えていく。やがて周囲も彼の魅力に気づき、輝き始める学校生活。そして彼は、忘れ得ぬ修了式を迎える。


内容はステレオタイプかもしれないが常に存在する問題だからこそ作り続けられるテーマだ。

冒頭でオギーが「大人より思った事が直ぐに態度に出る子供の方が苦手だ」的な意味の事を言う。
でもこの作品を観ていくうちにそれは見事に逆だと思い知らされる。

短編オムニバス形式が内容を分かり易く明確にしていると思う。
そのお蔭でオギーを介して描かれる彼の周囲の人々の背景も充分に感じられて描き方としては好きだ。

個人的には「グランド・ブダペスト・ホテル」以来の実写拝見だったオーウェン・ウィルソンが物凄く良かったのだよ。

彼の何処かズッコケててハンサムとも言えないけど決してカッコ悪くない(?)風貌が奥さんの尻にちょっと敷かれて・・・でも子供達優先の優しい父親と言う設定がかなり合ってた。
オギーとの男同士の様子とかまるで同級生みたいにオギーの友達ジャックと3人でゲームしてるのとか凄く良いシーンだったな。

この作品では担任のブラウン先生が色んな格言を生徒達に教え伝えるんだがその一つ一つが段々と生徒の気持ちに入り込んでいく。

そんな格言や名言を超える言葉が初めての友達ジャックがオギーと触れ合って学んだ事4つなんだな。

ここでね学んだ事が最後の格言に繋がる。

「その人を知りたかったら良く見つめる事だ」

見つめもしないでその人の【人と成り】は解らない。

大人は子供にその事を教えなくてはならない。

一部(外見)しか知らないで(見ないで)嫌ってはいけない。
子供達は経験が無い分自分とは違う相手や特徴のある相手にどう接していいのかワカラナイのだから。
でもだからこそ乗り越えるのも早い!
大人が乗り越えるよりも超トッキュウ並の速さで打ち解けるよ。

だから大人は先ず声を掛けて相手を知る事を推奨するべき。

好奇な目や差別的な言動もあるかもしれないけどそんな奴ばっかりじゃないって言ってあげたい。

とにかくオギーの世界が宇宙まで広がる事を願う。

あぁぁ、彼らを抱きしめたくなる!!

子役達の好演が光ってたなぁ。


しかしモンスターペアレンツって何なんだろうか?
子供の純真な心を汚すなよ!!
プンスカ ٩(๑`н´๑)۶ プンスカ!



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