映画感想『シチリア・サマー』
原題「伊 STRANIZZA D'AMURI / 英 FIREWORKS」
ジュゼッペ・フィオレッロ監督の初長編作なだけに荒削りな部分はあるが監督が”理解を見せないあまりに不寛容なこの世界”にぶつけたいメッセージは強く伝わった。
80年代のシチリア、2人の青年が出会い、惹かれ合い、幸福な時を過ごせば過ごす程…それが親密になればなる程彼等の運命は過酷な方向へ向かう。
身近に潜むフォビアの存在は命の危機をも招くのだ。
しかし物語は世間には予測しない援護や救済もある事を描く。