#乗り越えるハードル
映画感想『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
◆解説◆
片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」に、新たなシーンを追加した長尺版。
原作を読んだ時、一番惹かれたのがすずさんとリンさんの関係だったからこのバージョンをずっと待ってた。
2016年版に比べ、すずさんの女性としての描写が色濃く描かれているので更に人間の営みの艶めかしさが加わってこの作品の
映画感想『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
原題「Long Shot」
◆あらすじ◆
ニューヨークで記者として働いていたフレッド・フラスキーは、正義感と頑固な性格がアダとなり職を失ってしまう。ある日彼は友人に誘われたパーティの会場で、かつて秘かな想いを寄せていた初恋の人、シャーロット・フィールドと思わぬ再会を果たす。
監督は『ウォーム・ボディーズ』『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョナサン・レヴィン。『ウォーム・ボディーズ』はゾ
映画感想『パラサイト 半地下の家族』
原題「韓:기생충 / 英:PARASITE」
※完全にバレてはないけどネタバレ的かも…
あの余りにもリアル過ぎる半地下住宅やあの豪華なセレブ邸宅や街並みも全て道以外全部セットなんだとさ。凄いなぁ・・・。
半地下と言う設定は韓国の資本主義による格差社会が生んだ本当の貧困層の暮らしらしい。
1960年代に北朝鮮の挑発が頻発になり韓国政府は地下をいわゆる防空壕の様な役割で何かあった時には避難場所
映画感想『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』
原題「The Aeronauts」
◆あらすじ◆
1862年、ビクトリア朝時代のロンドン。当時では予測不可能と考えられていた天気の予測が可能であると唱えていた気象学者のジェームズは、荒唐無稽だと揶揄され、実験の資金も集められずにいた。そんな中、気球操縦士のアメリアに頼み込み、ジェームスは彼女の気球飛行に同乗することを許される。最愛の夫を亡くしたアメリアにとって、その気球飛行は悲しみから立ち直るた
映画感想『リチャード・ジュエル』
原題「Richard Jewell」
◆あらすじ◆
1996年、アトランタ。高齢の母と2人暮らしをしている不器用で実直な男リチャードは、警備員の仕事をしている最中に、多くの人でにぎわうイベント会場で不審なリュックを発見する。中身の爆発物に気づき、大惨事を未然に防いだ彼をマスコミはこぞって英雄として報道。
恐らく彼の計算と寸分違わず緻密に作られたCE御大の新作はまさに物事の本質をついた秀作だった
映画感想『ダウントン・アビー』
原題「Downton Abbey」
◆あらすじ◆
1927年、英国国王夫妻が訪れることとなったダウントン・アビーでは、グランサム伯爵家の長女メアリーが執事のカーソンを復帰させ、パレードや豪勢な晩餐会の準備を進めていた。そんな中、先代伯爵夫人バイオレットの従妹で何十年も音信不通となっていたメアリー王妃の侍女モード・バッグショーとバイオレットの間にぼっ発した相続問題など、一族やメイドたちのスキャンダ
映画感想『ジョジョ・ラビット』
原題「Jojo Rabbit」
◆あらすじ◆
第二次世界大戦下のドイツ。母のロージーと2人暮らしの10歳の少年ジョジョは、憧れのヒトラーユーゲントの合宿に参加する。想像上の友だちであるアドルフの叱咤激励を受けながら、クレンツェンドルフ大尉の厳しい訓練を懸命にこなしていくジョジョ。そんなある日、彼は、母がユダヤ人少女を自宅に匿っていることに気づいてしまう。
ナチスかぶれの少年が戦時下で見る物から
映画感想『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
原題「The Man Who Killed Don Quixote」
◆あらすじ◆
仕事への情熱を失っていた若手CM監督のトビーはスペインの田舎での撮影中、謎めいた男からDVDを渡される。それはトビーが10年前の学生時代に監督し、賞にも輝いた「ドン・キホーテを殺した男」だった。映画の舞台となった村が近くにあることを知ったトビーは、現地を訪れるが、ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルが自分を
映画感想『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』
原題「The Peanut Butter Falcon」
お涙頂戴じゃなく、ダウン症のザックの人生に寄り添った程良い体温を感じる作品だった。人間なんて何かしら裏面を抱えてて真っ新なまま生きてる奴なんて居ない。寧ろこのザックの素直さや正直さに周りが癒されて観客はその姿に魅せられる。
全ての事は【一つの型】には嵌められない。
人は一人一人それぞれの価値観や存在意義を見出しながら生きている。
もし自
映画感想『グリンゴ/最強の悪運男』
原題「Gringo」
好きなんだよねぇこういうの!
運が悪いってだけでここまで色々巻き込まれて自分の計画とはどんどん道がズレてっちゃうの・・・堪らんよ。
まぁ、ハロルドの計画つっても大した計画じゃないし行き当たりバッタリ的な感じでそりぁあ上手く行くわけないわなって・・・。
犯罪は割りが合わんっていつも思うんだけどでも今作はハロルドの人の良さが奏功してると思うわけ。
ホントにメキシコの人達に
映画感想『1917 命をかけた伝令』
原題「1917」
⚠️結末バレてます(人・_・)
BAFTAで賞を総ナメだったからオスカーも主要賞食い込むのか?って思ってたんだけど視覚、音響系にとどまってたから何故~~??って思ってたんだよね。
で、BAFTAであんなに賞を獲ったのはイギリス、アイルランド俳優&スタッフオンパレードだし、主人公スコ君が英国の1連隊1600人の命を救った英雄だからなのかな?それとも戦時下当時の英国人とドイツ人の
映画感想『ダンサー そして私たちは踊った』
原題『喬 და ჩვენ ვიცეკვეთ, Da chven vitsek'vet/英 And Then We Danced』
舞台はジョージア。かつて日本ではグルジアと呼ばれた国。
まだまだ古典的な価値観が根強く、伝統を重んじる国立舞踏団で主人公メラブは自分の踊りに「男らしさ」を強いられる。それはダンスにだけでは無くまるで【多様】と言う時代から取り残された様にも見える。
これがね、ホントに