「ジャンプ次世代バトル漫画賞」用作品のキャラデザ アスハの父母
いつもお読みいただき、ありがとうございます🙏✨
タカミチです。
「ジャンプ次世代バトル漫画賞」に応募する作品の主人公、九重アスハの両親のキャラデザをしました。
本作では尺の都合から、両親の関係や経歴を詳細に描く事は無いと思うので、裏設定となります。
まず疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、鎖国していた江戸時代後期に国際結婚はあったのか?という事です。
調べてみましたが、京都女子大学の教員をされている嘉本さんという方のレポートがありました。
国際結婚について初めて言及されたのは幕末時代で、イギリス領事が幕府に「イギリス人男性が日本人女性と結婚した時、女性が有する動産、不動産はどうなるのか?」と質問した事でした。
狙いが露骨な質問ですが、この時幕府は明確な回答を避けたようです。
本格的に国際結婚に動いたのは開国後の明治6年で、ナポレオン法案を基礎にして太政官布告第103号、通称・内外人民婚姻条規という法律が制定されてから国際結婚が現実化しました。
であれば、ファンタジー要素を盛り込む必要があるなぁ、と笑
特権条規を作ってしまえばいいわけですね。
そこで、九重一族が1000年以上続く国家を支えてきた陰陽師一族のひとつである事から、「国家陰陽師二係ル特権条規」なるものを作りました。
陰陽師が邪神を封じ、調伏してきたからこそ日本が存続している事実から、陰陽師が過ぎた権力を掌握するのを防ぐために時の天皇が制定しました。
陰陽師も地上の霊性を掌握している天皇無くしては自身の存在も立ち行かないため、従うわけですね。
九重寿賀三郎は幕府より8万石を賜る譜代大名であり、会津藩を親藩とする隣接する三本松藩(架空)の藩主で、国家陰陽師として陰から幕府を支えてきました。
寿賀三郎は会津藩藩主・松平容保の友でもありましたが、前代未聞の国際結婚に難渋を示す容保を説得し「国家陰陽師二係ル特権条規」を利用してアリョーナと極秘に祝言を挙げたわけです。
本作にも書けないそれまでの経緯を書くと。。。
アリョーナはロシアの名門家系でしたが、民間船が難破し奇跡的に松前藩(現・北海道)の浜辺に漂着しました。
地元の海女さんが見つけて保護しますが、当然村長(庄屋)に報告します。
アリョーナのあまりの美しさから、村では「天女が流れ着いた!」「あれは人魚だ!」と噂で持ちきりでした。
庄屋の屋敷に保護されたものの、当然日本語は全くわからず、「アリョーナ」が名前だろうという事くらいしか分かりませんでした。
たまたま外交の仕事で松前藩に来ていた寿賀三郎は、人魚が打ち上がった噂を聞きつけて、陰陽師として確認する必要があり庄屋の屋敷を訪れます。
寿賀三郎を前にキョトンとするアリョーナ。寿賀三郎は霊視からアリョーナが記憶喪失である事を察知します。
寿賀三郎は言葉ではなく、アリョーナの霊体に直接テレパシーで会話を始めました。想念によるコミュニケーションには言語の壁がありません。
すると、アリョーナは家出同然でロシアを飛び出していた事が分かり、帰る場所がありませんでした。
同情した寿賀三郎は、とりあえずアリョーナを引き取る事を庄屋に告げます。
庄屋はスケベ心があったので手放したくは無かったのですが、国家陰陽師に刃向かう事は朝廷や幕府に弓引く事になりますので泣く泣く手放します。
この庄屋が方々で愚痴った事が、後に寿賀三郎とアリョーナの悲劇に繋がるのですが。。。(この話は本作にて)
アリョーナを屋敷に連れ帰った寿賀三郎は、侍従に世話を任せて、日本語も教えました。
それまでの間は寿賀三郎がアリョーナの話し相手になるわけですが、二人は自然と惹かれ合い始めます。
匿って1年が経過した頃、二人はすっかりカップルのようでした。
しかし、尊皇攘夷吹き荒れる幕末において、アリョーナの目立つ容姿は敵意の対象にもなりがちで、度々町で差別を受けました。
根明なアリョーナはそれでもめげずに、度々町に繰り出しては人々と交流し、助け合っていました。
そんな折に、アリョーナは寿賀三郎との子、アスハを身籠りました。
驚いた寿賀三郎は、身寄りのないアリョーナと数々の障壁を承知で夫婦になる事を決め、前述のように容保に相談したわけです。
そして、アリョーナは九重阿璃那と名前を改めました。
と、この先は本作にかかってくるので、ここまでという事で笑
ジャンプ本誌で本作読み切りを披露出来るように頑張ります!😆
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