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これはいろいろな野菜で「マーボーしてみた」記録である。

こんにちは。JA全農広報部note編集部員Nです。食欲の秋、絶賛到来中ですね。スーパーの青果売り場も、リンゴに柿、洋ナシ、大根、サトイモ、サツマイモ、キノコ…と秋の味覚が勢ぞろいしています。
ところで、サトイモといえば昨年、全農の公式Xの担当者が「麻婆サトイモ」のおいしさを知ったようでして。

もしや麻婆○○の世界は広いのでは?と思い、純粋な興味から「皆さんのおすすめ“麻婆○○”を知りたいです」と担当者がつぶやいたところ…、

白菜、大根、白子(!!)、モヤシ、冬瓜、ブロッコリー、トマト、キュウリ、カボチャ(賛同!)、キノコ、ナメコ、シメジ、キャベツ、カブ、レンコン、ピーマン、長ネギ、下仁田ネギ、ズッキーニ、ハヤトウリ、ヘチマ、行者ニンニク、夏野菜(ナス、パプリカ、ズッキーニ、オクラ、ベビーコーン、ミニトマト、カボチャ)、ゴーヤ、カボチャ&サツマイモ&ジャガイモの3種、切り干し大根、春雨、厚揚げ、もち、揚げ餅、ハンバーグ(??)、シーフードミックス、シーフードミックス&卵、塩レモン、はんぺん、パスタ(!?)、羊肉、豆腐&納豆、うどん、アサリのむき身&ジャガイモ、牡蠣、厚揚げと薄揚げ、豆腐&タケノコ、豆腐&牛もつ、コンニャク&シメジ、納豆、糸こんにゃく(順不同)

…と、皆さんからいろいろな推し麻婆ネタが報告されました。さらには、麻婆ナスラーメン、麻婆焼きそば、麻婆カレー、ひき肉の代わりに鯖缶、麻婆鍋、麻婆チーズグラタン、ピリ辛麻婆飯…などなど、いろいろな麻婆アレンジも。なんて懐の深い“麻婆”なのでしょう…。そういえば、野菜350gチャレンジで作った麻婆カボチャも甘辛がクセになったなぁ。
ということで、私は最近、皆さんからいただいた“推し情報”を参考に、いろいろな野菜でマーボーしています。

マーボー作りのマイルール

とりあえず…
・野菜は1袋や1本など、使い切りを心掛けています。
・ひき肉は豚肉や鶏肉(もも)を使用。
・キノコ、入れちゃう(キノコ好きは何にでもキノコを入れたい)
・合わせ調味料、もしくは市販の麻婆豆腐の素使用!

切り方いろいろ「麻婆大根」

(2食分で)
大根 200gほど
鶏ひき肉 1パック(120gほど)
マイタケ 1パック(70gほど)

X担当はイチョウ切りで挑戦していましたが、「角切り」「サイコロ切り」派の声も多く見られました。「事前に大根をレンチンすると時短になる」「大根に片栗粉をつけて揚げてから入れると麻婆あんがよくからむ」などのアドバイスもあって、なるほど~。ズボラ族としてはワンパン完結狙いで、薄めの縦切りにして一緒に煮込んじゃいました。

秋なので3種キノコで「麻婆キノコ」

(2食分で)
原木シイタケ 5個(100gほど)
エリンギ 1パック(100gほど)
ホワイトシメジ 1袋(100gほど)
豚ひき肉 1パック(100gほど)

スーパーで原木栽培の生シイタケをゲットしたので、3種類のキノコでマーボーしてみました。生シイタケは軸の部分も細かく切って入れます。エリンギはカサの部分を縦に薄切り、軸の部分は乱切りにしました。輪切りにしてホタテ感を楽しむのもいいと思います。ホワイトシメジはぷるんとした食感がお気に入りです。キノコはどんな組み合わせでもOK!そういえば、推し麻婆にナメコが挙がっていましたね。ナメコのぬめりと麻婆あん…。気になるので、今度挑戦してみたいと思います。

ブロッコリーの粒粒とマリアージュ「麻婆ブロ」

(2食分で)
ブロッコリー 1株(250gほど)
鶏ひき肉 1パック(120gほど)
エノキタケ 1袋(100gほど) 

ブロッコリーは小さめに切り分けて、一緒に煮込んでホロホロやわらかめにしました。ブロッコリーの軸は皮をむいて薄切りに。ブロッコリーの房(つぼみ?)に、ひき肉とエノキタケの粒粒あんがからんでおいしい。歯ごたえありのブロッコリーがお好みなら、ブロッコリーは別に茹でておくかレンジで加熱して、最後に加えるといいかも。

長ネギ1本使い切り「麻婆長ネギ」

(2食分で)
長ネギ 1本(180gほど)
マイタケ 1パック(70gほど)
豚ひき肉 1パック(100gほど) 

麻婆あんに長ネギをみじん切りにして入れますが、今回は主役にしてみました。白い部分を小口切りにしたら存在がわかりづらくなってしまいましたが(もっと長めに切ればよかった…!)、トロッとやわらかくておいしい。葉っぱも細切りにして入れちゃいました。鍋料理に登場する「下仁田ネギ」推しの意見もありましたが、おそらくそれも間違いなくおいしいでしょう…。冬に挑戦してみようと思います。

加熱してもシャキシャキ「麻婆レタス」

(1食分で)
レタス 1/2玉(120gほど)
鶏ひき肉 1/2パック(60gほど)
ホワイトシメジ 1/2袋(50gほど)

近年、「焼いても煮てもイケる!」と認識されているレタスでマーボーしてみました。ちぎったレタスは最後に加えて、軽く煮込んでとろみをつけました。レタスのシャキシャキ食感はもちろん健在で、こってり味とも相性よし。レタス半玉、軽く食べてしまいました。

これまた加熱してもうまいトマトで「麻婆ミニトマト」

(1食分で)
ミニトマト 9個(140gほど)
ホワイトマッシュルーム 1パック(5個70gほど)
鶏ひき肉 1/2パック(60gほど)

すき焼きでもおいしかったトマト×マッシュルームの組み合わせでマーボーしてみました。生で食べておいしいトマトは加熱してもうまい!と言いますが、こってり味も相まって、これまたおいしい。マッシュルームもうま味がじわっときて相乗効果バツグンです。
ちなみに、トマトとマッシュルームから洋風をイメージしてスパークリングワインをチョイスしていたのですが、スーパーで山形の「秘伝」枝豆が売っていて…思わず買ってしまいました。いつもの晩酌風景。

またまた加熱してもうまいキュウリで「麻婆キュウリ」

(1食分で)
キュウリ 1本
豚ひき肉 1/2パック(50gほど)
ブナシメジ 1/2株(60gほど) 

これまた「キュウリの炒め物」も市民権を得てきているので、キュウリでマーボー!食感を残したくて、キュウリはさっと炒め煮にしました。キュウリのさわやかさとこってり味の麻婆あんが◎豆板醤を増やしてピリ辛度強めにしてもいいかも。

品種でアレンジ「麻婆ジャガイモ」

(1食分で)
ジャガイモ「とうや」 1個(160gほど)
豚ひき肉 1/2パック(50gほど)
ブナシメジ 1/2袋(60gほど)

近所のスーパーの売り場に「男爵」「メークイン」「キタアカリ」「とうや」といくつかの品種が並んでいたので、滑らかな舌触りが特徴といわれる「とうや」をチョイスしてみました。荷崩れしにくく、ちょっとムチッとした食感がクセになります。品種によってホクホクだったり、ねっとりだったり、ジャガイモに特徴があるので、いろいろ試してみるのも面白そうです。

あっさり冬瓜をこってり味で「麻婆冬瓜」

(2食分で)
冬瓜 1/8カット
鶏ひき肉 1パック(120gほど)
黒マイタケ 1パック(100gほど)

冬瓜といえばコーンと一緒に中華スープにするのがお気に入りですが、それ以外、あまり出番がないなぁと思っていました。推し麻婆に挙がっていただけあって、とろっとやわらかい冬瓜のやさしい食感とこってり麻婆あんが絡んで、これまたおいしい。

麻婆豆腐プラス○○編で「薬味もりもり麻婆豆腐」

(1食分で)
絹厚揚げ 半分(70gほど)
大葉 2~3枚
ミョウガ 1個
エノキタケ 1/2袋(50gほど) 

大葉やミョウガを主役にしようと思いましたが彼らはちょっと華奢なので、麻婆豆腐トッピングにしてみました。雑な私は繊細な豆腐を崩しがちのため、麻婆豆腐を作るときは絹厚揚げを使うことが多いです。大葉とミョウガの爽やかな風味がアクセントになり、箸がすすみます。白髪ネギを追加してもいいかも。

麻婆春雨を平はるさめで作ってみた「麻婆平はるさめ」

(1食分で)
平はるさめ 乾燥した状態で30g
マイタケ 1/2パック(50gほど)
豚ひき肉 1/2パック(50gほど)

「お、ピェンロー鍋の時期がやってきた!」ということで、我が家の鍋料理に欠かせない「平はるさめ」で麻婆春雨を作ってみました(ピェンロー鍋は、乾しシイタケでとっただしに白菜、豚肉、鶏肉、春雨を加えて煮込む鍋で、以前「白菜1/2玉使い切り!一週間チャレンジ」にも登場)。九州産甘藷(サツマイモ)でんぷんと北海道産馬鈴薯でんぷんを使って冷凍製法で作られている平はるさめは、ぷるん&もちっとした食感がたまりません。吸水がよいので、春雨は先に茹でておいてさっと合わせるだけにしました。

今回マーボーした「麻婆○○」たちの基本材料と作り方

マーボーあんの基本的な材料(2食分。1食分のときは半量くらい)
・長ネギ(みじん切り) 10センチ分ほど
・豆板醤 チューブタイプならにゅっと適当。お好みの量で
・ゴマ油 大さじ1/2
・みそ 大さじ1 ←テンメンジャンなどあれば、みそと半々で入れてもOK
・しょうゆ 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・水 1/3~1/2カップほど ←野菜をちょっと煮込むときは多め
・水溶き片栗粉 小さじ1~2ほど ←とろみ具合で調整

もしくは、市販の麻婆の素におまかせ!最近はいろいろな素が販売されています。

作り方
(1)主役の野菜たちはお好みの形に、長ネギはみじん切りにする。
(2)みそ、しょうゆ、みりん、水は合わせておく。
(3)フライパンに長ネギ、豆板醤、ゴマ油を熱し、ひき肉を投入。ポロポロになってきたら、野菜、キノコを加え、軽く炒める。合わせ調味料を加え、少々煮る。
(4)野菜がやわらかくなったら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。
もしくは、麻婆豆腐の素におまかせ!
(1)主役の野菜たちをお好みの形に切る。
(2)フライパンを熱し、ゴマ油で野菜を炒める。
(3)麻婆豆腐の素を投入し、混ぜながらひと煮たちさせる。とろみをつけて完成。
火が通るのに時間がかかる野菜は、事前に茹でておくか電子レンジで加熱してから、または下茹で済みの野菜を使うと時短になりますよ。

今回は野菜たちを主役にマーボーしてみました。どの野菜もピリ辛の麻婆あんと相性がよく、野菜をたくさん食べることができました。野菜摂取量アップを目指す身としましては…麻婆野菜、アリ!改めて麻婆の懐の深さを感じました。野菜主役の「麻婆○○」はもちろん、いつもの麻婆豆腐に野菜をプラスするのもおすすめです。ぜひ、皆さんもいろいろな麻婆を楽しんでくださいね。

――あれ?以前、野菜餃子に挑戦した際には餃子の懐の深さを感じましたが、もしやこれは「ひき肉の懐の深さ」なのでは??と思い至り、ひき肉が気になってきました。次はひき肉についても調査してみたいと思います。