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詩論

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試論
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#人生哲学

芸術の弁証法 自己と他者

 「印象派の歴史」という本を読んでいるのだが、考えさせられることが多い。モネやセザンヌと…

げんにび
1日前
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二十億光年の孤独 スピリチュアリティとは何か 神話と詩

 「スピリチュアル」というと怪訝な顔をされる。占いとか魔術とか引き寄せの法則とか陰謀論と…

げんにび
1か月前
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人間とリズム 中原中也 コーラン 霊性

 中原中也が好きだった。久々に彼の詩集を読むと「何か違うな…」と思った。感傷ばかり書いて…

げんにび
3か月前
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3種類の詩 芸術と私と社会

 詩には大きく分けて3種類あると思う。厳密にいうと、詩ではなく詩に対する態度。 1つ目は…

げんにび
4か月前
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なぜクリエイターは死ぬほど傲慢なのか

 優れた芸術家ほど傲慢なイメージがある。岡本太郎などは著作から「俺が正しい!」という声が…

げんにび
4か月前
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小説や詩の賞 インターネットと創作

 友人は絵画の賞を何個も取っているんだけれど、もうそういう類の活動は一切していない。「賞…

げんにび
4か月前
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言葉の伝達可能性 韻 リズム 言葉遊び

「また朝が来た。憂鬱だ。もうずっと眠りたい。」と書いても文章としては明晰に伝わるのだけれど、さっき詩を書いた。  自分が快い感じで、一筆書きで書いた。「回転」「くるくる」「クルーポッポ」「狂う」「来る」を反復することで、言葉遊び的ユーモアがあるし、なにより「伝達」できるんじゃないかと思った。  昔から「レトリック」に興味があって、何冊か本を読んだのだけれど、比喩の話ばかりであまり参考にならなかった。リズムの方が大切だと思う。  19世紀、20世紀で良くも悪くも一番影響力のあ