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【第36回東京国際映画祭】パルヴィズ・シャーバズィ監督『ロクサナ』不安定なイランの若者事情
<作品情報>
『南から来た少年』(97)で東京国際映画祭ヤングシネマ・ゴールド賞を受賞したシャーバズィの最新作。魅力的な女性と出会った青年が巻き込まれる出来事を通してイランの若者たちが置かれた不安定な状況を描き出す。
<作品評価>
70点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
上村
終盤の急展開までは「なかなかいいな」と思っていましたが、ラストがあまりに投げっぱなしです。それを描くならもっと誠実に向き合ってほしいと感じました。
とはいえユーモアで笑わせてもらいましたし、演出も繊細でとてもいいです。監督の力量は感じます。
全体としてはいい映画だとは思いますが、その展開をするならもっとちゃんとした着地をするべきです。
クマガイ
ある種のロードムービーでしたね。
物語の緩急のバランスがちょうど良い作品だったと感じています。
『タタミ』も然りなんですが、イラン政権に対する皮肉も効いていて、非常にパンチがあったと思います。
ラストシーンはハッピーエンドの暗喩だと信じたいです。
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