ウメノキゴケ 深呼吸する場所を教えてくれる野草
すっごいいい天気。今日はいつもの近所の神社をぶらーっとしながらなにか目を引くものがないかな~と探します。
ん~?これは??
この色・・・もしや・・・
探していたやつ!こどもと公園で遊んでて、落ちてる木についていたやつだ!!
生きてる木にも生えるのか~。てっきり折れた木につくものなのだと思ってた。
ん〜不思議だ…植物って感じはしないぞ…カビ?
わかめみたいなのがもさもさ生えてる。
うすーいあおみどりっていうのかな。ケミカルっぽい。あんまり自然の中みないかんじ。
青かび?触りがたいなぁ。
横からみると裏は茶色。
湿ってると思ったけどちがう?
こどももいないし、触ってみよっと。
おおっ…!
カサカサしてる!!!
ペラペラだ。ぜんぜん湿ってない。葉っぱっぽくもないな。
この木、いたるところにこれがついてる。
これから大きくなるのかな。ぶつぶつしてる。
他の木をみても生えてないし...。
やっぱり病気?木にとってはとってあげたほうがいいものなのかも。
匂いはかがないでおこ。
体によさそうな感じはしないし…
さっ!かえって手を洗ってから調べよ。
地衣類とは?コケなの?コケじゃないの?
地衣類とな…初耳です。
ウメノキゴケなんていうからコケだと思ったんだけど…
地衣類ってのは、菌類と藻類が共生して生きているものらしい。
菌類は藻類にすみかと水分を与え、藻類は光合成をした糖類を菌類に与えているとのこと。
そして9割は菌類でできてるんだって。
ってことは…ほぼカビ?カビも菌だよね?でもキノコも菌か…
仲間って分類のよう。
病気じゃない!
「木の病気か何かなのかな?」「嗅いだら体に悪いのかな?」って思ってたけど、病気じゃない!
樹木が弱っているとつくだけで、ウメノキゴケによって弱らされているわけではないんだって。
木の衰弱の指標にもなるよう。
なるほど悪いやつではないのか。
普通に見られる最もありふれた地衣類!ただ大気汚染は苦手。
最もありふれた地衣類とのこと。ウメノキゴケとはいうけれど、梅だけにつくわけではなく、桜の木にもつく。しかも岩にも!!
確かにこの後もう1回散歩してみたら驚くほどいたるところにある。こんなにいろんなところに生えてたのか…。
そして大気汚染の指標になるよう!
空気の汚いところは苦手。だからこれが生えてるところは空気がきれいってこと!
近所の神社は生え放題!!
なんだかうれしいな。
日本ではなじみが深い
古くから日本画に描かれていたんだって!
世界的にみても絵に描かれるってのは珍しいらしい。
なんとなく確かにこういうのいいなって言って描かれるのはどこか日本っぽい感じがする。
盆栽では珍重されていて、長寿を表す縁起物でもあるらしい。
趣ってやつなのかな。
草木染で染まった色がほんとにきれい
あの青緑からこの色が!!ってぐらいほんとにきれいな赤紫に染まるの!
地衣染めってヨーロッパで昔から行われていたのだとか。
染めてみたいけど…このウメノキゴケ、10㎠になるのに10年かかんだって。貴重だ…採取しにくい。
梅農家さんとかが近くにいれば、別に必要なものでもないからたくさんとらせてもらえるかも。
リンクでウメノキゴケの染色の色が見れるよ。
ウメノキゴケのまとめ
地衣類。菌類と藻類の共生して生きているもの。コケじゃない。
木の衰弱の指標になる
空気汚染の指標になる
日本となじみ深い
染めると赤紫色に。
ここまで読んでいただきありがとうございました!はじめての地衣類。おもしろかったです。
読んでいただけた方にはもう明らかだとは思いますが、私は植物に関してはほとんど何も知しりません。タンポポがわかったり、オオイヌノフグリを知ってるのを自慢できるぐらいです。
この自然観察日誌のnoteは、そんな自然無知の自分が、最近自然を観察することのおもしろさに気づいたことをきっかけに、その日心に留まったものを観察し、少し調べたものを記録したものです。
誤りもあるかもしれません。その時はぜひやさしく教えてください。
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