イシクラゲ 祖先は酸素を作った立役者!実は食べられるすごいやつ
ちょっと田舎に住んでいた人なら一度は気になったことがあるであろうこのぐにゅぐにゅ。
子供の頃からみたことがあって、頭の片隅で気になっていたこの子...。
なんか触り難いなとか、汚いなとか、でも気になっちゃう。
苔と一緒に生えてる。
苔が腐ったというか、そういうのなのかなとも思ったけどそうでもないみたい。
ほとんど土がないところに生えられるタイプだ。人通りが少ない湿気たっぷりなアスファルトに多いイメージ。
イメージ海とかなんよな。
ぶよぶよしてて、海藻みたい。触ったらけっこう、肉厚。ブルプルしてる。
色といいこのテカリといい触感といい、いやはや惹きつけるなぁ。
晴れてる日はそれはもうかぺかぺ。かっぺかぺ。
ぱりっぱり。わかめみたい。こすったらぼろぼろ崩れる。
植物かこれは?根っことかないんか?あるけど持ち上げたときもろくてとれてしまうんかな?なんだこれ?
小学生ぐらいからの謎がとけそう。
どきどきだなぁ。
よし。しらべよっと。
昔は植物で今は違う。
シアノバクテリア?草じゃないのか?なんなんだ?
どうやら昔は植物の分類だったけど、今は違うらしい。定義の違いがあるっぽい。
シアノバクテリア門は日本度では藍藻(ランソウ)って分類。
昔はワカメとかと一緒な藻類として扱われていたんだけど、今は細菌の仲間みたい。ちょっと自分ではよくわからん。
ご先祖様は地球に酸素を作った立役者。シアノバクテリアとは?
シアノバクテリアは、酸素を発生する光合成をおこなう原核生物。原核生物ってのは代表的なのは細菌で、要は光合成ができる細菌ってことなのかな。
なんとこのシアノバクテリアの祖先、25~30億年前に地球上に出現して、はじめて酸素発生型光合成を行ったとのこと!
今の地球の酸素を作った立役者やん。
そしてすごいのは、水と光さえあれば光合成してエネルギーを得られる。だからその時代の地球で大繁殖!!
地球に酸素を供給して生き物の住める環境にしていったのがこのシアノバクテリアなんか…。すげぇ。ありがとう。
植物の葉緑体の祖先でもあるとか。すげぇな。
難しい説明が多くて、さわりだけだけどこんな感じ。
乾燥状態でも死んでない!
かっぺかぺの乾燥状態でも死んでなくて、さらに粉々にしても生きてる。
しかも87年間かぺかぺでも水を与えたら復活したというびっくりなやつ。
粉々にしても生きているのは、大きなサイズに見えるけど単細胞の生物がまとまって生きているものだから、ということなんだって。
生命力が強すぎて駆除が厄介
だから駆除するときは大変。専用の除草剤も売られているそう。
水はけ、日当たり、通気性が悪くてアルカリ性の土壌に多いらしい。コンクリートはアルカリ性。確かにアスファルトの上なんかは条件よさそう。
日本ではとっても身近。いや、世界中で身近。
地方でいろんな呼ばれ方をしてて、イワキクラゲ (岩木耳)、カモガワノリ(鴨川苔)、キブネノリ(貴船苔)、シラカワノリ(白川苔)、アネガワクラゲ(姉川水母)、モーアーサ(毛アオサ、毛は芝生の意味)、ハタカサ(畑アオサ)などなど。
見てわかる通り、食べられる!!
まじか~。食べがたいとおもってたんだけどなぁ。
イシクラゲを食べてたところに、ワカメとか海苔が流通するようになって、こっちのほうがいい!ってなったんかな?食べる文化はなくなっていったんだって。
炒め物や天ぷら、佃煮、味噌和え、酢の物、味噌汁などなど。懐石料理に使われることもあるとか。
あんまりきれいなところにいるやつじゃないからね。よーく洗って熱湯に通すみたい。
味は塩気のないアオサって感じらしい。
中国では広く市販されてるらしいよ。
イシクラゲまとめ
小学生ぐらいからなんだこれ?と思ってたやつが、こんなにすごいやつでびっくり!!食べられるのか~。匂いすらかがなかったわ…。
最後に
この自然観察日誌のnoteは、そんな自然無知の自分が、最近自然を観察することのおもしろさに気づいたことをきっかけに、その日心に留まったものを観察し、少し調べたものを記録したものです。
誤りもあるかもしれません。その時はぜひやさしく教えてください。